三菱東京 vs 三井住友 about UFJ
私は法務です。会社で法務っぽい仕事をしています。契約書みたりとか、「だいじょうぶですかね?」といろいろ相談されたりとか、そんな仕事です。そんな仕事をしている視点からみると、昨今ちまたを騒がせたりしているUFJと三菱東京(or三井住友)の問題はいろいろと興味深い点があります。
最初東京地裁が、UFJ信託と既に合併交渉をしていて対外的に発表もしていた住友信託の不服申し立てを受け入れた、というニュースを聞いたときには、「当たり前だよね」と思って、「口頭での合意だから大丈夫だと思ったのかしら。口頭でも契約なのよ」と文書がないのかと思っていました。
でも、普通好評発表前には簡単ながらも合意書を交わすもの。それがないなんて住友信託も手落ちね。(まさか、それがあるのに三菱東京と合併しようとUFJが考えるとは思えなかった)なーんて思ってたら…。
そもそも住友信託とUFJ信託は両者代表取締役印の捺印された合意書で、「一定期間合併交渉を他とはしません」って合意をしてるらしいじゃないっすか。あほか!!そんな契約書に捺印しといて、三菱東京と合併って、、、経営陣や法務はいったいどうなってるのか。しかも、これはそもそもUFJ信託が「住友を他にとられたらマズイ」ってことで入れてもらった条文だそうです。自分のかけた罠に自分がハマったって感じですね。
まあ、こういうとき考えられる話としては、
1.そもそもUFJホールディングストップ陣営が法務に話を聞かずに進めた。
2.UFJホールディング法務に話がいったものの、UFJホールディングス法務は住友信託とUFJ信託の話をきれいさっぱり忘れていて、軽くOKを出した。(気づけよ!)
3.UFJホールディングの法務に話がいったものの、ホールディングス法務は過去に、このような事例(同様の事例はない)で過去に差し止めが入ったことがないからOKでしょう、と軽くOKを出した。
4.UFJホールディングスの法務に話がいって、法務はリスクを説明したが経営者があえてリスクをとった。(この中では一番まとまなパターン)
5.UFJホールディングス法務とUFJ信託法務はそもそも仲が悪く、「信託の問題は信託の問題でしょ。うちらとは関係ないよ」とホールディングス法務は思っていた。
こんな感じであるわけなんですが、さて、どれなんでしょうね。案外1って気も…。普通、こういうときは住友信託からも「文句いいません」って合意書を一つとりつつ、三菱東京と「これから合併に向けて話し合いましょう。但し、いついつまでに合併話がまとまらない場合はこの契約は終了。また、お互いに他と同様の契約やお話をすることもさまたげません」っていう合意書を一つ交わしておくのが王道なので。
欧米はこういうときは、違約金条項が含まれるのが一般的だそうで、額は何千億円程度が相場だということです。こわいこわい。










