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2005年02月03日

「柔らかな頬」桐野夏生 ブックマークに追加する

文庫化されていて、今が旬(?)のこの本を読んでみました。

桐野夏生の本を読むのは「OUT」に続いて2作目。「OUT」は怖いところあったけど、結構楽しめたので、これも合うかなと思って購入しました。でも、ちょっとダメだった。「OUT」はやっぱり傑作で、桐野ワールドでありつつも一般受けするようになってたんだな、と思いました。「OUT」でちょっと違和感のあった部分が、より拡大されてしまった感じです。私に桐野ワールドはあわなかった…。

「OUT」も「柔らかな頬」も主人公の女性は、家庭をもった主婦なんだけど、「柔らかな頬」の主人公の女性にあまり共感ができない。「OUT」でもその傾向があったけど、「柔らかな頬」はさらにそれが進んだ印象を受けた。どっちも主婦なんだけど、夫も子供も愛していないし、重要でない感じ。前半部分で家族はたいして好きでもない様子が描かれるんだけど、それでも電話一本であっさり離婚しちゃて、もう一切考え直さないあたりなんて、まだ新婚2年目の私には理解できない。なんか生きるってことや日常を普通に過ごすことに対して、否定的というか悲観的な印象を受ける。私も厭世感の強かった高校生~大学生頃なら共感できたかもしれない。

それから、この女性がとても自己愛が強くて、みていてちょっと嫌になってくることがある。こっちはまるで自分をみているようで嫌になる。子供を探すお話なんだけど、この女性は子供がいとおしくて探したいわけじゃんなくて、子供を捜している自分が好きだから探してるように書かれてるように感じた。この自己愛の強さがちょっと痛くて、だんだん読んでてつらくなってくる。

しかも!!!ミステリなのに謎解きが夢ってどういうこと!?しかも、夢だから嘘の夢も見ちゃうし。最初読んだときは犯人が分からなかったよ。(ここが一番私に合わない!って思った理由かも)ぶーぶー。

次は、講談社で続々漫画化されてる福井晴敏の「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」あたりを押さえるべきかなと思ってるのですが、戦争モノってちょっと苦手なので躊躇中。今年の「このミス」の中で、一番私好みそうだった「犯人に告ぐ」の雫井脩介の何かの文庫本あたりがいいのかなー。うーむ。

投稿者 michy : 2005年02月03日 22:40 : 本や雑誌 > 書評(フィクション) |    

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日常文学生活:「柔らかな頬 上・下 桐野 夏生 (著)」
娘と両親、夫婦、娘と母、男と女。うらびれた海辺の町に育った主人公、カスミ。この


コメント

桐野夏生は昔の「女性探偵ミロ」のシリーズは良かったです。「顔に降りかかる雨」「天使に見捨てられた夜」あたり。「柔らかな頬」は俺もイマイチです。

福井晴敏は一番のお気に入り!大推薦です!
特に「亡国のイージス」!政治や自衛隊問題やら兵器の説明がちょっとウザイところもややあるけど、ストーリーは最高です!
物語の背景を全て把握したいなら、「川の深さは」~
「twelve y.o」~「亡国の」の順に読むといいんですが、亡国だけでも十分楽しめます。

Posted by: カオス : 2005年02月04日 11:43

「亡国の」って続きもの(?)だったんですか!びっくり。「twelve y.o」って福井晴敏の中では一番気になってました。

うう、「twelve y.o」から読もうかなー、でも途中から読むなんて私の主義に反します。それなら最初の「川の深さは」から読みたい。

うーうーうー、と悩んだ末、「亡国のイージス(上)(下)」福井晴敏と「虚貌(上)(下)」雫井脩介を買ってきました。なんかボリュームのあるストーリーが読みたい今日この頃だったようです。

Posted by: michy : 2005年02月07日 14:19

話はまったく別なんですけど、登場する特殊部隊が同じなんです。「亡国」を読むと過去の事件の話がチラッと出てくるんですけど、それが「twelve~」です。そしてその特殊部隊が設立された時の話が「川の~」です。

Posted by: カオス : 2005年02月07日 21:03


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