定義のすり替え
Posted by michy on 3月 13, 2005 in 法務っぽい
連日、テレビで話題のライブドアvsフジテレビですが、日枝さんのこのコメントに思うところがあったので、エントリ。
–ライブドアと話し合いの余地はないのか。
◆堀江社長はテレビは10年後になくなると言っているが、私たちはテレビを21世紀の中核メディアにしたいと思っているわけだから、相いれない
エキサイトニュース ◇ニッポン放送のTOB成功を受け、会見したフジテレビジョンの日枝久会長の一問一答より
日枝さんが意図して、「テレビ」って語の定義のすり替えをやってたらおもしろいなあ、と思いました。気づかずにやってたとしたら、ちょっとイタい…
堀江さんがこのコメントを言った文脈を私は知らないから、ただの想像なのですが、堀江さんが「テレビが10年後になくなる」と言ってるところでのテレビは、リビングにある動画表示装置であるところのテレビではなくて、周波数の帯域を必要とするテレビなんじゃないかと思います。
彼は別に、リビングから動画コンテンツが消えるなんて言ってるわけでは決してなくて、ただ、その伝達手段が無線で周波数を使用して、テレビ塔から流すっていう方法じゃなくなるかもね、ってことを言ってるだけだと思うわけなんですよ。
しかし、それに対して反論するときに、日枝さんが、「テレビ」って語の定義を変えて、リビングにある動画表示装置であるところのテレビがなくなるなんてことは我々は思ってないから、決して相容れない、という主張をするのはすごく手段として上手だし、おもしろいなあ、と思いました。決して、その姿勢自体への賛成ではありませんが…
契約書の論争や、普通のディベートなんかでも、相手が言ってる言葉の定義を自分に都合よく解釈したり、あやふやにさせたりしたりして、自己に有利な主張をすることはよくあります。
私も金曜日の夜に、そういう「定義のすりかえ」ちっくなコメントをされた契約書のカウンターを相手からもらって、ちょっと頭に血がのぼりかけました。私の「仕事のやる気」が起きるのってこういうときなので、相手方としては戦法を間違えると思いますが、それはともかく、そのコメントに反論しようとすると、少なくとも私だと結構長い文章になるし、結構色々調べて逆反論をされないように気を配って書かなきゃいけないので労力を使います。
ライブドアvsフジテレビの今回の論戦は連日テレビで放映されていて、結構メディアを巻き込んだ戦争になっているわけです。そこで、「相手が定義をすり替えていて、我々はそれを望んでいない」ってことをライブドアが的確に主張するのは結構難しいんじゃないかな、と思いました。でも、見てるとライブドアはうまくやってるように見えたので、さすがだと思いました
テレビのようなメディアって、放送や会見の一部を切り取って放映します。なので、長いまともな反論をしても、そこが視聴者うけするところや、ディレクターの意図にそう場面でなければ使われないわけです。
だから、ライブドア側としては論理的で的確で、でも視聴受けして、再反論をされないようなコメントを出さないと、この論戦では不利なわけなんですよね。考えたなー、と思いました。
って話を夫にしたら、日枝さんがいうところの「テレビ」であって、堀江さんが滅ぶと言っているのは、堀江さんがいうところの「リーチ」をもって、視聴者にアピールする、プッシュ型メディアの雄としてのテレビで、堀江さんが今後広めたいものは、視聴者がお金を払っても見たいと思う、どちらかといえばプル型コンテンツやメディアじゃないのかと言われました。
で、現在の主要なメディアであるところのテレビ局は、プル型がプッシュ型に移行することの現実をみな見たくないから、堀江さんの発言を理解できないし、アレルギーをもつんじゃないか、と。
R30さんも似たようなコメントしているので、そっちの見方のんが正解な気もするけど、あえて「日枝さんが分かって定義をずらした」ほうが、この勝負、おもしろくなる気がするので、そういう見方も提案してみました。











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