リスクを認識させないと意味が無い

Posted by michy on 3月 20, 2005 in 法務っぽい

土曜日に大学時代所属していた金融の研究会の同窓会に行って来た。研究会の内容が内容だったので、同期が所属しているのは○○銀行だの○○証券だのそういうところが多い。ちなみに、○○に入るのが横文字か日本語かで給与や待遇が大きく変わるような気がする。
それはともかく、そんな中で、最近やたらと金融の規制緩和が進んできたので、受けなきゃいけない試験が多い、という話を聞いた。よくは知らないんだけど、銀行や証券の特定の業務を行うためには、それに対応した試験を受けて合格しなくてはいけないらしい。
で、行える業務が増えてきたので、それに伴って試験も増えて来てしまったらしい。1年で7つ試験を受けたりする、って話を聞いて、思わずガクガクブルブルしてしまった。
そんな話を聞いて、ふと「うちの会社も入社するときに、コンプライアンス試験とか受けさせたら少しは法務に相談してくれることの質があがるかしら?」と思いついた。
が、すぐに「うん?私の今までの経験から考えて、私が自分が受けた試験の内容を実現しようとしたことがあるかい?ないね」と思って、
「ねえ、その試験で覚えたことってさ、守ってる?」
と聞いてみたら、案の定、即答で
「いいや、まったく」
という答えが返ってきて、別の同期に「リーガルにそれを言われるとね、うーんとね…。いや、ごめんなさい!」と言われた。
ふー、まあ、現実なんてそんなもの。
いや、まあ、いいんだけど。別に法律違反とかしても、証拠なんて残ってなければダメージを受けることはないわけだし、そもそも銀行だったら監督官庁ににらまれない程度の違反なら、きっとリスクがないか、あっても現場には見えないんでしょう。
確かに、「ダメです」とか言われても、いざ違反したときのリスクが分かってないと、いまいち守る気にならない、っていうのはものすごく納得がいくし、私もそうする気がする。
私たち、法務のお仕事は、きっと、そのリスクを可視化してあげたり、どれくらい大きいかや、どっちをとるべきかをお知らせしてあげたりするための存在なんだろう。というわけで、これからも啓蒙活動のときは、「これをやらないとどんな困ったことが起きるか」ということをメインに啓蒙活動をしよう!と心に誓ったのであった。

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