法務テクニック1
この仕事をある程度やってると、いくつかテクニックを覚えるようになります。それが推奨される行為なのかどうかはさておき、それらのテクニック解説。
寝かす
社内クライアントからもらった案件(契約書のチェックやリスク検討)を、いったん見るものの返事をしないでペンディング状態にしておくこと。表向きは「考える仕事だから、すぐに結果を出せるわけではない」「さまざまな状態を考えてみることで、リスク評価ができる」ということになっている、と思う。
用例:「すみません。その件は寝かせてあったんです」
ボールを投げる
社内クライアントから仕事がきたんだけど、今はもらったデータを全部読んで、いろいろ検討してる時間はないというときに、「この点はどうですか?」とクライアントに質問を投げておき、その質問の答えが返ってくるまではとりあえずその件についての検討はやめること。表向きは「具体的な事情が明らかになってないと、検討はできない。すべての場合をシミュレートできて危険性を指摘できるわけではない。また、法務が考える事情とクライアントが考えている事情が違っていると、法的リスクを指摘するときにズレがあったり漏れがあったりしてしまうために、不明なことは問い合わせなければならない」となっている。
用例:「その件は相手にボールを投げておいたから、その間は時間稼ぎできると思うよ」
…おかしいな締め切りを引き伸ばすいいわけばかりだな。
なんか、このエントリを読んでるであろう法務以外の人が誤解したらイヤだな、と思ったので追記。ここに書いてあるテクニックは、誤解されがちですが、文字通り表向きのとおりに用いてる法務のかたがたも多いです。(私がどっちかは追求しないでください)
ただ、ちゃんと理由があるのに、それをいちいち伝えないと信じてもらえなくてですね、「なんか法務に投げると時間かかるよね。仕事してないんじゃないの」と言われるんですよ。
その状況をちょっと皮肉に伝えてみたかっただけのエントリです。だから、法務での検討に時間がかかってもしょうがないんですよー。でも、催促はしてもいいかも。(私は案件の重要度は、それが放置されたときの結果で考えるようにしているつもりなので、別にクライアントから催促がないから、といってないがしろにするわけではないですが、少なくとも「しつこいなー」と思ったら先に片付けたりするので、他の人もそうかな、と思い)











すごい共感。よくわかります。
特に二個目。
でもちょっと時間が経ってからこの手をつかうと、「早く言えよ!」とキレられるので、依頼メール見た瞬間打ち返すのがわたしのコツ。社内クライアントも、いやな契約書をせっかく法務に投げたのに、すぐボールが返って来ると萎えるので、返信が遅くなり、さらに時間を稼げるという効果も期待できる。
人によって大して急いでもないのに「なるはやで」って言ってくる人いますよね。そういう人なのかどうか見極めるために、あえて寝かしておいたりしますね。
「なるはや」攻撃には参りますねー。期限がしっかりしてないと、ついつい後回しにしちゃったり…。そして電話攻撃がきて「しまった」と思う。
すぐにボールを投げ返せるなんて尊敬です。私はよく後で思いついて謝罪しながらボール投げてます。