そのケータイはXX(エクスクロス)で
ぶらぶらと田舎の本屋を探索していたら見つけた本。

その圧倒的な帯の迫力に思わず購入してしまった。ものすっごく漂ってくるB級の香りがたまらない。
私の知ってる「このミス」は、既発売の本の中からおもしろい本を紹介してくれる、「このミステリーがすごい」だけど、どの「このミス」だよ!と思ったら、同じ会社がやってるこんな世界初インターネットを使った参加型の文学賞「このミステリーがすごい!」大賞 第1回でした。そんなの出来てたの初めて知ったよ。私、遅れてるのかな。
それはともかく、中身は帯どおりのデキで思わず感動。こんな大言壮語な帯、どこかで裏切られるのかと思ったけど、最後まで裏切らずに進んでくれました。もちろん、そこまで文章がこなれてるわけじゃない、とか、いろいろと指摘はあるのですが、B級ミステリとしては私は大好きです。むしろ、文章がこなれたりなどしてA級にならず永遠にB級ミステリであり続けて欲しい。
一読しての感想は、「これ、そのままゲームしてるみたいだよね」でした。
私のゲームしてる感覚をそのまま文書にすると、たぶん、こういう文書になると思う。
わざわざ「私が今持ってるものは」って確認してるあたりは、アイテム選択画面を出してわざわざ確認してるぽいし、アクションシーンで、その中にちゃんとキーワードになる武器があって、それを使うあたりもゲームっぽい。
前半がとある少女の視点、後半がもう一人の少女の視点、最後にまとめ、という構成になっているのですが、この「ザッピングして、全部みないとストーリーが全部分からないよ」構成も、私としてはゲームっぽい。
また、文書の最後が、「私は果たして○○するのがいいのか、××するのがいいのか!?」で終わって、次の章に進んだりするあたり、そのままノベルゲームに出来るんじゃないかと思う。
そして、ゲーム感覚に、いろいろな要素を並べた後のオチも、それなりにいわゆる新本格ミステリっぽく(?)上手にまとまってます。夢落ちとかもないし、「あの物々しい話はなんだったの!?」ってこともない。私としては普通に納得できました。
帯で「闘う武器はケータイのみ」って強調してたので、ケータイのアンテナを相手にぐさって刺したりして闘ったりするのかな、と思ってたので、そこはなくて残念。情報の収集先がケータイからってことだけでした。
ちなみに、田舎に帰った用というのは法事だったのですが、その先がこの小説で舞台になっている場所に近く、ちょっと「アイタタタ」感を味わえました。よく小説ではこういう奇妙な風習を読んだりしますが、お葬式でも数キロと離れていない同じ市内で全然風習が別だったりすることを体験して、「このお葬式の違いの由来はなに!?」と思って日本の民俗学っておもしろそうだなあ、と思いました。
ただ、民俗学としてはおもしろそうなのですが、焼香が何回がこの地域では正しいとか、理系でメモリの少ない私には覚えられないので、「私としては、ISOとかで統一して欲しいんだけどね」ということを夫に言ったら、「Internationalである意味はないんじゃない?」と言われました。ちなみに、夫は「JISかと思ったけど、工業じゃないよなー」と悩んだそうです。国際的にも通用する日本のお葬式の規格ってことじゃだめなのかしら。











>夫に言ったら、「Internationalである意味はないんじゃない?」と言われました。ちなみに、夫は「JISかと思ったけど、工業じゃないよなー」と悩んだそうです。
わはははははははは。
(遅レスでウケて恐縮です)
コメント、ありがとうございます。よく調べてみたら、ISOも工業の規格でちょっと悲しいです。手続きの一般化規格ってないものですかねー。