法務テクニック2

Posted by michy on 5月 2, 2005 in 法務っぽい

揉んでる
いろんな人に検討してもらってること。表向きは、いろんな人の検討結果をもらわないと漏れがあるかもしれないため、このようなことをしていることになっている。
しかし、たいていの人は「やって」と言われたときから目を通すまで時間がかかるので、「やっといて」「あっちから来たあれ、あなたもみといて」「あれをきみもみて」というやり取りが繰り返され、その催促のときに「あれどうなってるの?」「ああ、○○(部やさん)に揉んでもらってます」というやりとりが再生産される。
そして、そのチェーンに入ってる人が「催促されてから読む」ポリシーの人(もしくは結果的にそうなってる人)だったりすると、検討期間が大幅に増える。
用例:「ああ、その件は今揉んでるんです」
自社の社長印を押さない
大きな会社は「契約書」ってことにして、社長印を押すと「社内稟議を通してください」ってことになって、ややこしくなる。社内稟議は書類も起こさなきゃいけないし、説明まわりもしなくちゃいけないし、社内で確認部署も増えるし、大変なのである。
そこで、「自社が義務を負うことなく、相手に義務だけ負ってもらえばいいこと」なら、相手の印鑑だけ入ったものをもらうと楽なので、そういう書類を起こす。
とにかく一回返す
自社から送った強気の契約書に修正が大幅入って帰ってきたときに、なんにも修正してあげず、「これはこういうことなの!」って説明入りで返してあげること。一回投げるだけで修正に応じてあげちゃったりすると、「ああ、あそこは修正してくれるんだ」と思われてしまうおそれがあるため、そういうことを防ぐ。また、同じ契約書を多数展開していると、修正すると、あとあと管理やメンテナンスが面倒であるため。
法務にあげてもらう
相手からもらった契約書に修正をしたんだけれども、法務にあげない限りは訂正をしてもらえなさそう、という部分の場合、社内クライアントに「相手がなんて言ってもそれは方便で、相手の事情です。法務にあげてもらってください」と言っておく。
担当者にはその箇所を修正する権限がない場合が多いため、担当者レベルと話をしてもラチがあかないことが多いため。
また法務は、法務にあげられてから始めて話を聞くことになるので、一ヶ月担当者と話をしたあと法務にあげてもらっても、法務の対応は最初から法務にあげた場合と変わらず、一つ上のテクニックを活用した「修正できません!」コメントがまず届いたりする。
それなら、最初から法務にあげてもらったほうがよい。
相手の現場から相手の法務を説得してもらう
この条項を譲ってもらうためには、法務判断ではなくて現場判断だろうなあ、という条項の場合には、まずは社内クライアントに相手方の現場を説得してもらう。
法務は「これは通常受け入れられません」と突っぱねることはできるが、その条項を受け入れるとなると、それは最終的には現場判断となる。このため、現場さえ突破できて「それは大丈夫なんでー」と相手方の現場が相手方法務にいうと、法務もOKして通ることはがある。
ここで「そうはいってもそれを受けるってことは、こういうリスクがあるんですよ」と相手方法務が説明しだすと、現場の意見も翻ってしまうことが多いので、この手段は相手方法務が現場に対してあまりにも理解のない場合に使う場合が多い。

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