憲法と数学

Posted by michy on 9月 10, 2005 in 理系っぽい

夫と話をしていたら、憲法の話になった。
私「うーん、憲法ってあんまり好きじゃないんだよねー。もちろん、すべての根本だっていうのは分かるんだけどさー、根本を理解するというのは何においてもおうおうにして難しいものじゃない?そんなこと放っておいて、もう、すぐにでも応用問題いっぱいの民法とかに進みたいっていう感じなんだよねー」
夫「???」
私「いや、つまりさー、数学の勉強してると『イー!』ってなって、数式の勉強や証明はもういいから、さっさと応用問題の物理をさせろ!って気になるのと一緒でさ」
夫「…。言ってることがまったく理解できん」
なーぜーだー。
私が考えるに、理系は理系といっても、そこには傾向というか派閥がいくつかあって、お互いに争いやいい分などがあり、私は「物理派」に属していると思う。
物理派は、物事の根本に迫って行く物理という学問が理系の中では一番であり、「数学は物理のために存在している」(高校の物理教師談)、つまり数学は物理のための道具であると考えているのではないかと思う。
一方、数学派というのも存在するのではないかと思う。数学派は理論的というか緻密で、「Δtがものすごく小さいときにはこの式に近似できます。でもね、僕が思うに、物理の人はΔtがまったく小さくないときにも近似式を利用してるよね。あれは違うと思うんだけどなー」(高校の数学教師談)と物理のいい加減さを嘆いている。
総じて、物理派は「現象があるんだから論理は後からついてくる」と観察や実践を本分をするのに対し、数学派は「証明がされていないのだから、現象は存在しない」などと理論を先に語ることが多いように思う。
化学のことは不案内なので化学派のことは不明である。生物のことはもっと不案内である。ただ、生物や化学は、どちかというと文系的要素も加味されてきて純粋理系の争いではなくなる気がする。
(050912追記)ここでいう「物理派」とか「数学派」は、「あなたは理系占いでいうと○○派です♪」程度の区分けだと思ってください。「○○が一番で他はそれ以下だ」ということを推進したいわけではないです。誰でも自分のもっとも興味のある分野が自分の中では一番だと思うのは自然だと思うのです。それは信教の自由と同じくらい権利があるのではないでしょうか。そして、その地点にたってみて、他の分野に疑問や意見をがあればそれを発言するのは自然だと思うのです。そうやってお互いに疑問を投げ合い、学問は発展していくのだと思うのです。
そんなわけで、物理派の私にとっては、理系の中で数学というのは基礎的で素養としてはおさえておかなくてはいけないとは思う学問であると理解はしていたものの、結局は物理のためにやっている学問であり、「早く物理でこの数式の応用をしようよ!」といつも数学の問題を解きながら思っていた。
そして、憲法の勉強をしてるときにも、確かに憲法というのはすべての法律の基礎で、法律は憲法を基礎にして成り立っていて、憲法の価値に違反する法律は違憲で無効になるんだけれども、「そんな限界事例はどうでもいいから、もっと身近な民法をやろうよ」と始終思っていた。
こういう「基礎はもういい!とにかく応用問題やりたい!」って、結構すべての人に共通する欲求なのかと思っていたんだけれども、違うもの?そして、学問というのは、その応用問題を学んだ後に、覚えるために「何か共通のルールが知りたい」という欲求が働き、共通点をみつける(=基礎を学ぶ)ものなのかと考えていた。
(050912追記)つまり、「物理が大好き!」な私にとって数学が「基礎」と感じ、物理は「応用」と感じるわけなんです。でも、物理をやればやるほど数学っていうのが大事で、修めなきゃいけないし、発展させなきゃいけない学問であるってことを感じます。数学をおろそかにしては物理の発展はならないって。結局は協調するものなんだけれども、興味の対象(私の場合は物理)から入ったほうが学習意欲を高めやすいと思うのです。こういう基礎とか応用ってどういう分野でもあると思います。リアルタイムシミュレーションをする人にとっては物理が「道具」であり「基礎」であるだろうし。何でも興味を持ちやすいところ、他の科目や分野との接点から入るのがよいと思うのです。
だから、すべからく教育というものは、基本的に欲求を刺激するために応用問題の例示からはいるべきで、いきなり応用の例示なく基礎的な問題の解説するのは教師の自己満足である、というのが持論。
(050912追記)私にとっては、「応用の例示」というのは物理なわけですが、なんでこんなことをいうかというと、私の受けた数学のカリキュラムに少し不満があるから。数学ってもっといろいろ役に立ってる学問なんだから、その色々役に立ってるっぷりをアピールする教科書や授業でいいと思うんです。「数学って何のために学ぶのか分からない」っていう人もそうすれば減るでしょう。「数学好きのためだけの自己満足の数学」になってるんじゃないかというのが私の危惧です。大学に入ってやっと、「数学って楽しいなあ。科学の基礎だな」って思いました。でもそこで使ってる数式って高校で学ぶものだったりするんです。もったいないなあ、と思いました。


(050911)△をΔに直しました。
(050912)コメントがあったので誤解を招いてはまずいと「派」の説明を追加。それから少し後半が議論を端折って分かりにくかったかもしれないので少し追記。

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4 Comments

  • matsu3 より:

    f=maのニュートンから考えてみよう。物理と数学は別物じゃないです。aってのを記述するために微分積分が生まれたわけで原理主義はよくないっす。

  • michy より:

    「原理主義」の意味がいまいちつかめなかったので、はずしたコメントだったら申し訳ないのですが、「物理が一番!」とか「数学が一番!」とか言いたかったわけではないです。
    「物理系」や「数学系」は「あなたの理系タイプ占い」くらいのつもりでしたです。
    私は物理や民法のほうが好きですが、憲法や数学の重要性というのは理解してるつもりだし、民法や物理を学べば学ぶほど、数学や憲法の重要性を思い知りますです。
    誤解を招く表現だったら申し訳ないです。

  • とたかさん より:

    とりあえずUMA(チュパカプラ)やUFOはいるのかいないのかというたとえでもいいのではないかと思ったりしました。
    建築師とかものづくり関係がすきなのかもしれません。
    ちなみに徳川埋蔵金は好きでしたかと聞いておきたいけど
    原爆の時アインシュタインの式なんだったか忘れてしまいました。

  • michy より:

    アインシュタインの式はE=MC^2ですかね。美しいです。UMAやUFOではうまく説明できる自信がなかったりします。

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