「99%の誘拐」岡嶋二人
いきつけの美容師さんにお勧めされた「クラインの壷」岡嶋二人がおもしろかったので、同じ作者の他の本も読んでみようと思ったら、書店で「この文庫がすごい!2005」のミステリエンタテインメント部門1位ということでお勧めされていたので読んでみた本。
作者随一の傑作なのではないかと思いました。ものすごくおもしろかったです。さすが書かれたときから、かなりの時間が経っているのにこの文庫がすごい!2005年版に選ばれるだけはあると思いました。文書も短く洒脱で読みやすいです。
舞台になっている時代は二つあって、一つが1968年でもう一つが1987年です。どちらもあっと驚くような用意周到な誘拐のお話です。1968年の誘拐が1987年の誘拐で再現されるというか、モチーフとされるというかインスパイアされているかということになり、奥が深いです。息もつかせぬスピードで誘拐が進んで行くので、途中で読むのを辞められずについつい最後まで読んでしまいます。
そして、最後の終わり方もものすごく私好みです。
岡嶋二人は作者がお二人だそうですが、どちらかがテクノロジー方面に強いのか1987年の誘拐では当時最先端のテクノロジーが使われます。音声合成やパソコン通信です。ちなみに、1968年の誘拐もベースはテクノロジーだったりします。
後者の時期にパソコン通信をしていた、オタクな私にはびびっと来まくりです。すっごい懐かしいです。「そうだよね、こういう感じだったよねー」と頷きながら読み進めてしまいました。ミステリーとしても一級ですが、懐かしいテクノロジー話としても楽しめます。
とにかくお勧めです。













2005年を振り返って
今年も残るところ、あと数日になってきました。2005年は結構たくさんのエントリを書いたので、これを機会に私的ベストエントリや買い物大賞を振り返ってみたいと…