2005年12月12日
愛ルケの映画化と愛ルケを刑事訴訟法の併読に
びっくりニュースが飛び込んできました。「失楽園再び「愛の流刑地」映画化」です。
あの日経新聞の朝刊最終面で連載されていて、行為の最中に相手を殺してしまうこととか、その後の主人公のへたれさ加減とか、赤裸々な性描写などが話題を読んでいる愛の流刑地の映画化ですよ。愛の流刑地はネットでも「愛ルケ」との愛称で注目されています。詳しくはにっけいしんぶん新聞にて連載中の今日の愛ルケなどを読んでみましょう。
もちろん、幼い頃からの日経新聞愛読者の私は「愛の流刑地」には注目していました。特に、主人公が相手を行為中に殺害してしまった後からはもう釘付け。私は新聞は最終面から読むエセ読者なので、最初に愛ルケのチェックです。
私が休職中の職場のランチでも、ランチ友は同好ですから話題だったようで、「ランチで話題なのでお勧め」とのメールを先輩から頂きました。休職中なのにありがたいなあ。
でも、既に押さえていましたよ、もちろん
私の情報スピードは油断できないのよ!でも、にっけいしんぶん新聞はこのときに先輩に教えてもらいました。ツッコミ仲間がいなかったのて、それ以来、愛読者です。
ランチで愛ルケの話題をするためだけにでも復職したい!
我ながらあほらしい復職動機ですね。いや、いいんです。復職の動機なんてそんなもんで。(本当か?)
日経新聞のテレビCMの就職活動バージョンで、「普段はどの面をよく読んでますか?」と面接官が聞くものがありますが、あの返答はまずは「まずは愛の流刑地ですね」でアイスブレークしてから本題に入るのがベストだと信じてます。私ならそれをされたらたぶん内定を出します。
映画化では主演は役所広司さんということですが、主人公のへたれさ加減にはぴったりかも!私の役所広司のイメージっていったい、と思わないでください…。
ところで、この愛の流刑地、私は別の側面からも注目しています。それは刑事訴訟法を学ぶのに適した題材なのではないかということです。法律を学ぶときに一番最初に直面する問題というのは、その法律の適用されるときをイメージできないことです。特に学生だとビジネス経験もないし、限界事例ばかり扱っているので、多くの法律でこの問題に直面します。
社会人だと民法や商法は身近な話題になりつつありますが、刑事訴訟法は傍聴にでも行かない限りあまり縁がありません。昔は私の尊敬する故高木彬光の「破戒裁判」が法廷推理の先駆けとなった歴史的傑作として有名だったかと思うのですが、さすがに時代が過ぎました。刑事訴訟法も新しくなり、時期に遅れた証拠の提出等に罰則が定められるようになって、「破戒裁判」は昔を懐かしむものでしかなくなってきたのです。
ところで、またエントリを改めて紹介できればと思いますが、同じ作者の「白昼の死角」は今でも通用する手形小切手法を理解するのに、とても役に立つ、いや手形小切手法に興味が無くてもおもしろい歴史的傑作の犯罪小説です。映画化やドラマ化もされた模様です。
そんな刑事訴訟法をうまく理解する良い本がなかったところにやって来ました。
でたよ、新時代の刑事訴訟法の併読書が!
愛の流刑地は前半はともかく、主人公が相手を殺してからは、警察に捕まったり、弁護士と接見したり、証拠の取り調べを受けたり、裁判を受けたり、刑事訴訟法で押さえておくべき事柄が満載です。しかも、内容は刑事訴訟法の観点からみても、世間的な観点からみても突っ込みどころ満載興味深いもので、途中で読むのをやめられません。
ましてや、行為中に相手を殺したときに殺意が認定されるかどうかは刑法の論点の一つではないですか!
こんなに刑事訴訟法を学ぶときにふさしい物語がありましょうか。ぜひ、皆様も日経新聞にてご一読、書籍化された際にはご購入を。
(051217)「白昼の死角」の書評を書きました。こちらです。
投稿者 michy : 2005年12月12日 20:30 :
法務っぽい
, 時事
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コメント
朝のリレー
260 :吾輩は名無しである :2005/12/04(日) 19:44:08
カムチャツカの若者が
「イワンの馬鹿」を読んでいるとき
メキシコの娘は
朝もやの中でマルケスの本を開いている
ニューヨークの少女が
オーヘンリーに涙するとき
マドリッドの少年は
「ドンキホーテ」に釘付けになっている
この地球では
いつもどこかで文学が読まれている
ぼくらは文字を、言葉を、リレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で文学を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで新聞紙を八つ裂きにする音と怒号が響いている
それは日経新聞に掲載された三文小説を
誰かがウッカリと読んでしまった証拠なのだ
Posted by: AC : 2005年12月13日 11:23
何も知らずにうっかり読んでしまうショックですよね…。
普通のファミリーで、愛の流刑地を読んでいるところを見つかったお父さんの立場ってどうなんだろう、といつも思っています。
Posted by: michy : 2005年12月13日 15:55

