映画「電車男」
夫の一年のお仕事も終わったので、ひさびさにレンタルビデオ屋さんでDVDを借りました。写真集の戦場の映像を見たときから気になっていた「電車男」です。
ドラマ版も少しみたのですが、原作からの乖離が激しくて受け入れられませんでした。その点、映画はものすごくエルメスっぽい中谷美紀がエルメスだし、あのエルメスの様子からして電車男はかわいい系よね、と信じていたところに山田孝之!そして、原作を理解したと思わしき戦場の映像!まさにあれは戦場だったんだよ!期待大です。
見てみてみたら、あの微妙な2ちゃんねるという文化と文字で表現された原作をうまく映像化していました。夫も「コンテクストをうまくとらえた(以下略)」というような私には分からない高尚な批評をしておりました。借りるだけのつもりだったのですが、「買ってもいいかも」と思ってしまいました。
電車男のアキバファッションや部屋は見事にアキバ系でした。部屋と服は本当にアキバ系の人をコンサルを呼んだんじゃないかと思いました。また、私は知らなかったのですが夫いわく眠るときもPCの電源を落とさないあたり、まさにそれ系の人だとか。ディテールが細かいですね。
また、エルメスちゃんに「マトリックス」勧めるシーンがあるのですが、「あ、私こういう説明を士郎正宗オタクの夫から受けた」とデジャヴを感じました。夫も横で「うん。『マトリックス』は続編もあるけど、初代が一番の名作だ」とか言ってるし。うまく再現してます。
私が一番ドキドキワクワクしながら見ていたのが、電車男の変身シーン!みんなのアドバイスと変身具合をどうやって映像化するのかと思ったら、文字が画面の中に溶け込む映像になっていてすごくおもしろかったです。
また、文字主体のものをどうやって映像化するのかも謎だったんですけど、書き込みは「声」で映像化されていました。それなのに、あまり違和感がなくて監督さんやシナリオライターさんはすごいなあ、と思いました。また、時代を感じたのが「ワクテカ」や「詳細キボン」という書き込み。今なら「wktk」だし「kwsk」だよなー、と思いながら見ました。ギャル言葉のように流行り廃りが激しいです。
エスメスちゃんちの家も犬もイメージそのままでした。銀座のべノアも見れて幸せ。映画では電車男を呼んで、思わずべノアに行っちゃった人も出てきていて、「そうそう!これだよこれ!」と思わず叫びたくなってしまいました。
二人の台詞回しも最後までうまく二人称を使わない運びで、名前を意識させず、かといって掲示板上以外では「エルメス」とも「電車男」ともいわず、その作りこみ具合にもほれ込みました。よくできてます。
掲示板に書き込みする人たちにも、それぞれきちんとちょっとしたサイドストーリーが作ってあるのも、三谷幸喜が大好きな私には好感触でした。
最後の告白シーンの場所が違ったりするのは、ちょっと原作至上主義というか原理主義ちっくなところのある私には違和感バリバリだったのですが、後になってみると映画としてはあのほうがいいのかなーと思います。告白シーン自体はそのままだし。
なんとなく、ちょっと勇気の出た映画でした。お勧めです。













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