「容疑者Xの献身」東野圭吾
「容疑者Xの献身」
東野圭吾
このミスランキング1位の「容疑者Xの献身」が読みたかったんだけど、ハードカバーで場所をとるから買えなくて、でも図書館では長蛇の列で!と、このミス2位の「扉は閉ざされたまま」石持浅海(in this blog)の前書きで書いてみたら、さっそく貸してもらえてしまいました。回覧になっていて次は職場の先輩に回せばいいようです。わーい。うちの会社の人ってこんな駄目人間に本当に優しいね。優しさが目にしみます。お正月から風邪か帰省疲れかなにかで体調を崩していた中、かなり励みになりました。明日からも頑張ろう。
この小説、私はこのミス1位しか認識してなかったのですが、「このミステリーがすごい!」(宝島社)と「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)、週刊文春掲載の「週刊文春ミステリーベスト10」の3つのミステリランキング初の三冠らしいです。今年は三冠はディープインパクトだけじゃないんですね。
先日、直木賞も取ったようです。ただ、私は直木賞受賞作とはあわないことが多く、この直木賞受賞を聞いて逆に少し警戒してしまいました。でも、そんな心配は無用でした。美しい装丁、美しいお話、この本は私にはミステリであると同時に純愛小説であり文学小説です。今年が始まってまだ数日しか経っていないのに、今年一番の作品を読んでしまった気がしました。
この小説は、ある女性のために数学の天才でありながら高校の教諭という道を歩んでいる犯人が計画した犯行を巡るストーリーです。探偵役は天才物理学者という設定で、天才vs天才のかなり贅沢なつくりです。「扉は閉ざされたまま」石持浅海(in this blog)も天才vs天才という設定だったのですが、あちらはその天才という設定にイマイチ深みが無く天才性を表すエピソードなども希薄という印象を受けたのに対し、こちらは学生時代の二人や二人の学問的なやりとりにもページ数をさいており、不自然な印象を与えさせません。また二人のやりとりも多くを語らないあたり「天才ゆえ」と感じることが多く、こちらの天才vs天才という設定には違和感を感じませんでした。
「探偵ガリレオ」
東野圭吾
「予知夢 」
東野圭吾
天才物理学者のキャラ作りや周りの警察との会話にシリーズものっぽい匂いがするなーと思って調べてみたら、ガリレオシリーズというシリーズもので「探偵ガリレオ」「予知夢」という短編集2作品が出ているということを知りました。探偵役はかなり好みのキャラだったし、文庫だし、買って回覧に加えておかないと!!
内容はミステリとしても、かなりこった作りがされていて、ミステリランキング堂々の3冠の理由が分かります。警察もだまし、読者もだます、犯人と東野圭吾の文才にはびっくりしました。そして、それを可能ならしめている、犯人のキャラ作りやそれに至るストーリーテリングも見事だと思います。私は犯人も探偵役ばりにいい男がよかったのですが、それはともかく、犯人の数学への情熱やその他考えていることの描写は短いながらも端的で分かりやすく、違和感無く入り込めました。
「博士の愛した数式」
小川洋子
犯人の数学への思いや、数式にかける情熱、数式の美しさを愛する心、心の純真さを思って「博士の愛した数式」の博士を思い出してしまったと言ったら、「博士の愛した数式」のファンのかたに怒られてしまうでしょうか。でも、どちらにせよ、学問を純粋に愛する人という人はそのような人だと思うし、そのような人であって欲しい、というのが私の願いです。
文句なくお勧めの一冊です。
————以下少しネタバレかも(気は使ったつもりですが)——————-
ラストは私好みの終わりかたではなかったですが、だからこそこの本の意義が深いかもしれません。私は最後の2ページがないほうが良かった派です。でもあれがあったから直木賞なんだろうなあ、とは思います。私もここまで愛される女性になりたいものです。
私的文句無くベスト一言。
「(前略)ふつうそこまで親切にされたら少しは怪しむものでしょうが、あの男は微塵も疑っちゃいなかった。根本的に頭が悪いんでしょう」
「初対面の人間にいきなり殺意を抱かれるとは誰も考えませんよ」
文句なくナイスツッコミです。











私のオススメサイト紹介週間
ありがちな女性日記サイトの特徴。
・絵文字や顔文字を多用する
・一文が極端に短い
・何か嫌なことがあるたびに、日記が詩になる…