わび・さび・もえ

Posted by michy on 3月 12, 2006 in 妄想、バトン、思いつき

ある日、ぼーっとテレビをつけていたらNHKで「ハイビジョン特集」という名前の、ハイビジョンの仕組みについて解説してくれそうな番組をやっていました。しかし、期待は裏切られ、ハイビジョンのキレイな映像でいろいろ特集しました、という番組でした。その日の特集の内容は、ニューヨーク近代美術館いわゆるMoMaが出来るまでで、残念ながらハイビジョンの仕組みは分からなかったものの、とても興味深くみました。
MoMaって、ロックフェラーのご夫人が、夫にねだって建築費を1/3も出させ、自宅を取り壊してまで建てたたてものだとは知らなくてびっくりです。もっと国とかが作ったものかと思っていました。もしかして、今も運営は国や州というよりは、私立の体裁が濃いのでしょうか??ちょっと調べてみましたがよく分かりませんでした。びっくりしました。
いろいろと興味深いお話があったのですが、中でも夫と話題になったのが、世間に与えたフォビズムとキュビズムの衝撃についてでした。美術史なんかでは、「マチスのフォビズムとピカソのキュビズムは当時の人々に衝撃を与えた」という風に教わりました。
謎なのは、それって当時の「世間」にとってどれくらいの衝撃だったのかなあ、ってことなんです。どれくらい美術っていうものが人口に膾炙していて、どのくらいのレベルでの衝撃だったのか謎だなあ、と。どうも美術史を習っていてると、「退廃的」だと酷評されたとか、サロンで披露したらみんなびっくりした、とかそれこそ有名な新聞の一面やゴシップ誌にでも取り上げられたような、当時の世間の話題の一つだった勢いに思えます。でも、今現代で美術に何か革命が起こったとして、それに対して美術家はともかく一般の人が議論するとは思えないし、新聞の一面にのるような出来事ともおもえません。
いったい、フォビズムやキュビズムの衝撃って当時の人にとってどれほどだったんだろう
いくらその当時の美術にとってフォビズムやキュビズムが衝撃がだったといっても、やはりその当時の「世間」の人にとって、どれくらい衝撃かはその時代の美術の占める位置によると思います。そういう要素を超えてフォビズムやキュビズムは衝撃だった、というような論もあるかもしれませんが、私はそこまでとは思えません。
当時の人々にとってフォビズムやキュビズムの属する美術というのは、今でいうどのような要素のものなんだろう
その作品を近代美術館に飾ることを「退廃的」、「ノイローゼ的」とまでいわしめ、ロックフェラー当主の妻は夫に内緒で家に秘密のアトリエを作り(夫は鑑賞することすら拒んだという)、批判者には「彼らは有名になりたいだけなのだ」とまで言わしめるものって今で言うと何だろう。
ずっと考えて、やっと思いつきました。そうだ、漫画やゲームじゃない?いかにも、今美術館に飾ったら罵倒されそうだし、「彼らはお金儲けしたいだけだ」って言われそうです。でも、私は今は正当な評価をされていないだけで、ゲームや漫画は美術の一形態だと思います。
特にテクノロジー好きの私としてはナムコのゲームのオープニングCGなんかは、本当に美術作品として美しいと思います。ドット絵の芸術もあると思っていて、とりあえずスーパーマリオブラザーズシリーズとファイナルファンタジーシリーズあたりのドット絵職人は失われると大変だから保護すべきだと思います。漫画も「絵」としても素晴らしいけど、ストーリーがつくから、映画のようによりそこに芸術性があるわけであると思います。芸術としての漫画をたたえる世界レベルの賞なんてあってもいいし、もっと美術館とかも漫画の原画の収集に動きだしてもいいと思います。
なんて私と同じ文脈で漫画やゲームを美術をとらえている人が、このMoMaの出来たニューヨーク並みにどこかにいて、「新しい美術であるゲームや漫画が正しい評価を与えられないなんて!俺はそれらを研究する」なんて人がいたら、「そのうち今のキュビズムみたいに『萌え』って言葉が大学で教えられる世の中になるのかねえ」とふとつぶやきました。そしたら、夫が言いました。
「言ってるじゃん!僕は、そのうち日本は『わび・さび・もえ』の文化だと言われるようになると思うよ
何でも「萌え」っていう言葉は他の言葉で言い換えることが、「わび」「さび」並に難しく、日本語における新たな発明といえるらしいのです。ふーむ、なるほど。
それを聞いて、「そうなったら世も末だな」ってちょっと思ってしまう私は、ゲームや漫画を評価するといいつつ、やはり旧来の価値観にしばられているのでしょうか。なんとなく独占していたものを取り上げられるような、秘密をみんなで共有しなければいけなくなったような、嬉しいような寂しい、不思議な感覚がします。

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15 Comments

  • ydr より:

    「萌え」講座は、もうあちこちの大学で開かれていますね。
    「萌え=をかし論」も、面白いですよ。
    http://fuji-san.txt-nifty.com/osusume/2006/02/post_4e6f.html

  • はせがわ より:

    確かバーチャファイターシリーズはスミソニアン博物館に永久収蔵されましたよね。ビデオゲームを学術的に研究している大学も欧米にはいくつもあります。
    ビデオゲームを評価、研究する、ということに関しては日本は相当遅れているのが現状です…。

  • ncd108 より:

    初めまして。
    「萌え」は突き詰めていくと日本的な情緒なのかもしれませんが、ただ、その元々の素地となった日本のアニメ・漫画・ゲームは「萌え」だけで捕捉され得る程度のものでもないですからね。
    「大本」は例えば手塚治だってディズニーの影響を受けているから日本のアニメ・漫画・ゲームが完全な日本オリジナルの文化と言うことはできませんが、ただ、禅や浮世絵などのように成熟や多様性といった点では日本はやはり独特ではあるでしょう。
    で、その独特さが、外国(欧米)によって評価・再発見されるというのもいかにも日本的(苦笑)
    ちなみに、フランスでは最も有名な日本人は鳥山明のようですね。日本の漫画がドラゴンボールのようなものばかりだと思われても困る訳ですが(笑)

  • michy より:

    >>ydrさん
    「萌え」講座、いっぱいあるんですか。無知をさらけだしてしまった気分です(笑)「萌え=をかし」論もおもしろかったです。こういう研究、もっと広まって欲しいですねー。
    >>はせがわさん
    バーチャはスミソニアンに永久収蔵されてたんですか。初めして知りました^^;
    嬉しいですねー。ただ、検索してみたんですけど、スミソニアンってどちらかというと、美術より歴史よりですよね。もっと、美術として評価して欲しいなー、と我がままな野望をもっています。バーチャもそうですけど、カメラワークや色使いの美しさやストーリーの素晴らしさを、ゲーム雑誌ちっくじゃなく第三者的に評価して批評する活動ってもっと盛んでもいいのになあ、と思います。
    欧米ではビデオゲームを学術的に評価しているところがいっぱいあるんですね。なんで発祥の地の日本で遅れてるんですかね。悲しいです。勝手な要望としては、任天堂とか、お金がいっぱいあるんだから、博物館とか作って欲しいです。
    >>ncd108
    こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます。
    もちろん、「もえ」だけじゃすべてじゃないです。「もえ」は「キュビズム」みたいな例として持ち出してみました。漫画やゲームを芸術としてとらえて教える、ってことを考えたときに、パッと私の頭に飛来したイメージが「もえ」を生徒に教えている先生だったのです。
    ncd108さんのおっしゃるような、漫画って文化が外国からの影響やいろんな生まれて、どんな風に評価されて、どんな風に広まって、っていうことがキュビズムみたいに、きちんと研究されて記録されて、ってしたらいいだろうなあ、と思ってます。
    …でも、そんなゲームや漫画が評価される世界に感情的というか生理的になんとなく違和感を覚えてしまう自分がいたりもするのです。こう、自分の秘密をみんなにさぐられているような。自分だけが大事にしていたものを、みんなに発見されちゃったような。
    うーむ、不思議です。

  • ゆーこ より:

    アメリカの美術館はアメリカンドリームを掴んだ富豪がコレクターとなって後に作品展示のために美術館を作ったケースが多いですよ。そして民間の活動が盛んで基金も充実しているので国が作る意味もあまりなさそうですよね。イギリスでもアーツカウンシルは政府から独立してるし、今までの日本のシステムがおかしかったような気がします。アメリカの場合芸術支援は西洋に対する新興国の教養を見せつける国策でした。http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/html/cr172/
    ↓こんなのがあります。当日は通訳の手伝いさせられそう、、。
    国際シンポジウム(通訳付き)
    日時:2006年4月2日(日)13:00開場 13:30-18:00
    会場:秋葉原UDX南ウィング6F UDX Conference type350
    〒101-0021 千代田区外神田1-14-1 秋葉原UDX南ウイング6F UDX Conference type350
    (JR秋葉原駅電気街口より 徒歩2分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅2番出口 徒歩4分、東京メトロ銀座線末広町駅1番または3番出口より 徒歩3分、つくばエクスプレス秋葉原駅A3出口より 徒歩3分)
    定員:200名/参加費:一般2000円、学生:1000円
    総合司会 和田菜穂子(慶應義塾大学後期博士課程大学院生)
    13:30-13:40 あいさつ+問題提起 三宅理一(慶應義塾大学大学院教授)
    13:40-14:10 基調講演1 森川嘉一郎(桑沢デザイン研究所特任教授)
    14:10-14:40 基調講演2 Paul Grundi(ベルリン工科大学助教授)
    14:40-17:45 シンポジウム 「電気街、コンテンツの聖地が共存する都市空間・産業の行方」電気街と大型再開発の共存、デザイン・エレクトリックプロダクトなどのハードとデジタルコンテンツ・おたく・漫画・アニメなどのソフトの共存、この一見アンバランスにも見える「共存」関係から何が生み出されるのか、アキハバラ・デザインを取り巻く様々なフィールド実像を浮き彫りにすることで、その未来像を描き出す。
    モデレーター:大野秀敏(東京大学大学院教授)
    パネリスト:小長谷兵五(ヤマギワ株式会社相談役)+山本俊行(クロスフィールドマネジメント・ゼネラルマネージャー)+中村政人(アーチスト/東京芸術大学助教授)+辛酸なめこ(漫画家)+ヤノ・スオミネン(ヘルシンキ工芸大学教授・MIT研究員)+橋本秀明(東京大学生産技術研究所助教授)
    17:45-18:00 総括 松下幸司(アバンアソシエイツ主査)
    シンポジウム企画:Aki DeCo事務局:三宅理一(慶應義塾大学)+藤田朗(慶應義塾大学)+山代悟(東京大学)+森田伸子(編集者)
    問い合わせ先:アバンアソシエイツ

  • ゆーこ より:

    そうそう、フォービズムやキュビズムの衝撃は、大衆にはなかったと思います。
    当時は知識階級、特権階級の世の中で美術が教養としてあたりまえの社会の中でのお話なので、新聞や世論も新聞を読む教養人が読者対象としてフォーカスされてるのでは。

  • new より:

    はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。
    疑問に思うことがあるのですが、例えば上記の手塚治虫がディズニーに影響を受けた→・・・・・・・→宇宙ができたから人間がいる→だから宇宙が偉い。
    にまで到ってしまうのですが。
    どこで打ち切ればよいのでしょうか、助けて下さい。

  • michy より:

    >>ゆーこちゃん
    専門家のコメントありがとう!!勉強になります。リンクしてくれたところも今度時間が出来たときにじっくり読んでみます〜。
    考えてみれば、日本でも大原美術館(私が日本では一番大好きな美術館。作品のみならず、周囲の雰囲気も建物もステキ〜)も、今はどうか知らないけど元は私立だったし、私立のほうが絶対に良い作品が集まりやすいと思うから、そういうのがいいなあ、と思いました。どうしても国が、ってことになると、お金を出す合理的な理由を官僚に説明したりとか、そういう現代美術とは相容れなさそうな要素がいっぱい出てきそう…。
    そういえば一時期、メセナとかいって企業が美術館作るのがはやったけど、ああいうのってどこにいったのかしら。この間、結構好きだったNTTの作ったICCに行ったら、「次の企画展までお待ちください」ってなってて悲しかったです。ゲーム業界とか、漫画業界とか、お金を出し合って、ICCみたいなの作ってくれないかしら。
    シンポジウムの案内ありがとう〜。アキバはあまりにも詳しくないので、学術的なことを聞いてもわからなさそうで悲しいです。実物が展示されてたら興味があるんだけど、それにはかなりお金がかかりそうですね^^;;;
    フォビズム、キュビズムのお話もありがとう〜。漢文が知識人の教養だった平安時代なもののような感じなのですね。そうすると、美術が世間に広まっている今って、実はすごく贅沢な社会なのですね。
    >>newさん
    私見なんですけど、「事実」とそれに対する「評価」がごっちゃになっていると思います。
    「手塚治虫がディズニーに影響を受けた」っていうのは、確か手塚さん自身も認めることで、「事実」として異論はないかと思います。でも、「だから、ディズニーが偉い」かどうかは、また別の、その事実をどう「評価」するかって話になるんじゃないかと思います。
    たとえば、会議でAさんがふと思いつきで発言した誰でもいいそうななんでもない事実を、超ひらめきのいいBさんが聞いて、なにかものすごいアイディアを思いついたとします。BさんにとってはAさんの発言あってだから「いや、Aさんはすごい!ありがとう!!Aさんあっての僕のアイディアだよ」ってことになるかもしれません。しかし、周りでみていた人からみると、「いや、Aさんの言ったことってもうちょっとたったら僕が言おうとしてたことでもあるし、Aさんがすごいっていうよりは、それからすごいアイディアをひらめけるBさんがすごいんだよなー」ってことになるかもしれません。
    「評価」っていうのは、うまくいえないんですけど、なんていうか評価する人によって相対的でいいし、また、個別事象毎に判断すべきものではないかな、と思います。だから、単純に原因があって結果があるから原因が偉いと矢印で結ぼうとするのではなくって、個々の事象毎に事実をみて、自分で評価すればいいのではないでしょうか。
    そもそも、「事実」も昔のことは、本当に事実かどうか疑わしいこともあったりするので、ますます話はややこしいと思います。私が最近読んだ「99.9%の仮説」あたりによると、宇宙が出来たから人間がいるのかどうかすら分かっていないと思うんです。この宇宙の外にも人間がいて、その人間が宇宙を作って、その中の一つの星に退化させた人間のようなものを置いてみて、その後、どうなるのか観察してるかもしれません。そうしたら、「宇宙ができたから人間がいる」って事実自体が事実ではなくなってしまいます。
    …なんだか分からなくなってきました。つまり、評価をするのは他者に依存するのではなく自分がすればいいし、だから意見の対立があるのも自然だと思うし、そもそも事実だと言われることだって事実だとは限らないのだから、どこで打ち切るかというよりは、→をそもそも進めるべきかが問題だと思います。
    矢印を進める前に、自分がその「事実」だと言われていることをきちんと理解して調べて、そして自分なりの「評価」を与えて、それから次に論を進めるべきではないでしょうか。
    そうやってると、どこかで(もしくは一番手前で)「あ、ここは簡単には矢印では結べないや」ってとこが出てくると思いますので、そこが打ち切りどきかと思います。
    もちろん、よく考えた末に「だから宇宙は偉い」までたどりついちゃうのも個人の価値観で、自由だと思います。

  • はせがわ より:

    そしてタイムリーにこんなニュースがきましたね。
    http://www.nintendo-inside.jp/news/180/18059.html
    さて、MoMA やロンドンのデザイン・ミュージアムでもビデオゲームの展覧会が行われた事があります。両方とも行きましたが、どちらかというと筐体デザインを愛でたりビデオアートの延長上としての捉え方をされていて、michy さんの言われるような「グラフィック≒アート」というアプローチではありませんでした。
    「8ビットカラー時代のドット職人はテレビの赤画素の滲みを利用して水色とピンクのドットを市松模様に打ってパレットに無い肌色を擬似的に作り出していた」なんていうエピソードが一般人にも匠の技として評価されるにはまだ時間がかかるでしょうね。
    ところで、「ドット絵の芸術」を語るのであればアイレム業務用チームを忘れていただいては困ります…。

  • ゆーこ より:

    日本は国公立の美術館は冠がついてるのでわかりやすいですよ。東京都現代美術館は都立です。私立美術館が公的助成金を受けることはあっても経営母体が国公立に変わることはないと思います。しかも、美術館も大学と同じく独立行政法人化されたので事業プランと予算の正当性、成果を各館がきちんと打ち出していけなければ、公的資金は落ちなくなると思います。
    バブル期にあぶれたお金で作ったハコは中身がなかったり、予算がカットされて経営方針が変わったため経営がうまくいかず消えたものが多いです。セゾン美術館はその代表例ですね。美術館も会社と同じくマネージメント能力がなければ淘汰されてしまう、という意識がイギリスやアメリカでは強く、各部署の人員や業務内容も充実しているのですが、日本は「”学芸員”は”雑芸員”」という認識が定着しつつも、人件費を増やせずスムーズな運営が行われていません。しかも、国公立の美術館の館長は役人が持ち回りで回ってくるので、美術に興味のない人、そこでやる気のない人なら給料泥棒で他の職員にもその姿勢は影響すると思われます。
    企業がお金を出して美術館を作る場合、社長や会長がコレクターという場合が多いです。ベネッセの直島アートミュージアムや旧住友財閥のコレクションからできた泉屋博古館、三井不動産(財閥)の三井美術館など。一定のラインに沿ったコレクションがなければ館の方針もなにもあったものではないですからね。コレクションを持たない美術館としてスタートしたのは森美術館ですが、そのネットワークで独自の企画展を開催したり、海外のよい展覧会をひっぱってきているためかなり評判はいいですね。
    秋葉原にできるデザインミュージアムはmickyさん夫妻の好きそうなコンテンツになりそうですよ。

  • new より:

    誠にありがたいです。
    もやもやした疑問を論理的に裁いていただけてすっきりしました。
    問題は短絡思考のようです。勉強になりました。

  • ncd108 より:

    >どんな風に評価されて、どんな風に広まって、っていうことがキュビズムみたいに、きちんと研究されて記録されて、ってしたらいいだろうなあ
    大塚英志によれば、最近の日本ではジャパニメーションなんて呑気なこと言ってるけど興行的にはとうにハリウッドには完敗しており、元々アメリカ発であるアニメも漫画も、第二次大戦~占領下の統治を通じてアメリカによって日本に「植え付け」られ、ただ日本の良質なコンテンツはハリウッド=アメリカにようやく「回収」されるようになった、それだけの話だとしています。
    結局のところ、日本はただサブカルチャーとして作って消費していくだけで、元々オリジナルは向こうにあるのだから、研究したり評価したりなんてことは日本は「できない」のかもしれない、とも考えられますね。「できない」というより、サブカルチャーであるなら「必要ない」とも言えますが。
    この辺のお話は、
    『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか/大塚英志・大澤信亮/角川oneテーマ21』
    に詳しいので、お暇があったらご一読下さい。

  • michy より:

    >>はせがわさん
    タイムリーですよね!でも日本もレジオンドヌール勲章に先を越されるなんて少し情けないです。
    「グラフィック≒アート」ってアプローチでの展示はまだないんですね。誰が評価するかとかが難しいから、どうしても美術的価値ではなく、歴史的価値にいってしまうのでしょうか。私が生きてる間に評価されて欲しいです。
    ドットの絵のにじみについてはぜひ学校の美術で教えて欲しいくらいの発明だと思っています(笑)点描で有名なスーラを教えるなら、ぜひ一緒に!
    R-TYPEはやったことないんですー。あうー。抜かしてスミマセン。ドット絵美術館が出てあかつきには、ぜひ堪能しに行きたいです。
    >>ncd108さん
    あら、既にいろいろ分析されているかたもいらっしゃるんですね。本のご紹介ありがとうございます。
    ご紹介されている内容を読む限り、「日本にはオリジナルがない」ってあたりからして、私の主張というか、感覚とは相容れないものを感じますが、なぜこの本の筆者のかたがこのように考えるかについては興味がありますので、時間が許せば読んでみたいと思います。
    ありがとうございます。

  • michy より:

    >>ゆーこちゃん
    なるほど、冠がついてないのは国公立じゃないんだー。勉強になります。
    企業が適当に作ったのは運営が適当だったりしてダメだったんですね。マネジメントが駄目な上に、人材がいないのでしょうか。ゆーこちゃんのブログを読んでると、ヨーロッパとの美術に対する意識の格差に愕然とすることが多く、日本の美術ってこのままで大丈夫なのかしら、と思います。
    それとも、日本では美術って浮世絵のころから、大衆が消費するものであって、あんまり保存したり飾ったりっていう意識がないものなんですかね。
    私が(夫が??)、万が一間違って大金持ちになったら、ビデオゲーム&漫画美術館を作りたいなあ、と思いました。
    アキバのデザインミュージアムの話は初めて知りました。楽しみしています♪

  • ncd108 より:

    >「日本にはオリジナルがない」ってあたりからして、私の主張というか、感覚とは相容れないものを感じますが
    いや、あくまで大本の、アニメで言えばディズニー、ゲームで言えばアタリ社といった「起源」としての意味であって、「オリジナリティ」の話ではないですよ(笑)
    勿論アニメもゲームも漫画も日本に「持ち込まれた」ものかもしれないけど、発展・醸成ぶりは、私はやはり日本独特のものがあったし今もまだあると思っています。

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