ソニックヘッジホッグ遺伝子
「ヒトの変異」という本を読んでいたら、変な名前の遺伝子に出会いました。
ソニックヘッジホッグ遺伝子
…。どうやらその欠損が単眼症の原因とされる遺伝子の一つのことを指すそうです。本文を読むと、なんだかこそばがゆい感じを受けます。
ソニックヘッジホッグはこの視覚予定領域の地図を作ってそれを縮小し、頭の両側のそれぞれを小さな領域に分割する。したがって、変異や化学物質がソニックヘッジホッグの作用を阻害すると、この一連の作業は妨げられ、怪物のようなひとつめで見つめる単眼症の子どもが産まれる。
ところで、ソニックヘッジホッグは、大脳半球を二つ作るだけではない。
大変真面目な文章のはずなのですが…、びみょー。
何でこのような名前になったかについて、同書にはこうありました。
そこで、この変異のあった遺伝子に「ヘッジホッグ(ハリネズミ))」という名前がついた。そして、同類の遺伝子が脊椎動物で発見されたとき、ゲームソフトの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に夢中になっていた発見者の大学院生にとって「ソニックヘッジホッグ」という名をつけるのは自然に思えたようだ。
なかなか素晴らしい感性だと思います。ビバ!
しかしふと、考えてみたんですけど、こういうのって商標法としては問題ないんですかね。商標の希釈化なんて言われたりしないのかなー。
と思って調べてみたら、ポケモン遺伝子と名付けられた遺伝子があったようで、これについては「Pokémon USAが法的措置を執り行うとネイチャーに警告を送ったところ、ポケモン遺伝子は漸くZbtb7と改称された」(from Wikipedia)そうです。
セガって懐が広いのね、任天堂はやっぱり厳しいのね、と感じた瞬間でした。
ちなみに、単眼症というのはそんなに珍しいものではなく、一万六千人に一人産まれると言われているそうです。しかし、ほとんどが流産するようで、流産した胎児の二百体に一体がこの障害をもっているといわれるそうです。そして、原因は遺伝子変異(親の特定の卵子や精子に固有で、親にはなかった変異)が多いとのことです。
流産ってストレスが原因だと思ってただけにちょっと驚きでした。
また、「ヒトの変異」という本は、その昔「怪物」と呼ばれた遺伝子変異による重い奇形をもつ人たちへの記述の変遷や研究の歴史、現在の研究等を通じて「私たちはみなミュータントなのだ。ただその程度が、人によって違うだけなのだ。」や「老化とは一つの遺伝子疾患、と言うより遺伝子疾患の集まりであり、それらの疾患の中には私たち全員が苦しむ物ものもあれば、一部の人しか苦しまないものもある、ということだ。」というメッセージを感じさせてくれる、なかなか興味深い本です。












はじめまして。こんにちは。いつも楽しく拝読しています。
ワタクシはアメリカで遺伝子の研究をしているものですが
今回のネタについて少々の補足をさせていただきます。
遺伝子名に商品の名を付けられた際のセガと任天堂の対応の違いは
社風の差というよりも状況の違いが大きいと思います。
ソニックヘッジホッグは単離された当時では「発生に重要な遺伝子」という
認識でした。それに対して、ポケモンの場合は「ガンを引き起こす遺伝子」として発見されたので商品キャラクターに与えるイメージはかなり異なります。
また、ポケモンの世間での認知度もソニックのそれと比べても比較になりません。
Wikipediaの説明では任天堂と研究機関との間の対立関係を彷彿させますが
任天堂は研究費のサポートを申し出たり、研究機関の付属病院に入院している子供たちにポケモングッズを配ったりと、それなりに譲歩したそうです。
あ、ワタクシはゲームを全くしないのでセガや任天堂に対してなんら先入観はございません。なんだか任天堂の工作員の書き込みになってしまったな。。
日本語由来の遺伝子名は他に、
「ハラキリ」「フシタラズ」「ボウソウゾク」などけっこうあります。
北斗の拳のキャラクターもいたりします。
>>M13さん
補足ありがとうございます!!とても参考になりました。
「その欠損」が何かを引き起こすのと、「それ自体」が何かを引き起こす、のとでは対応が違うのかなー、と考えたりしていたのですが、発見(単離?)された時点での認識の違いも大きかったんですね。
任天堂は、研究費のサポートを申し出ていたりしていたんですね。なかなか知り得ない情報を教えていただいてありがとうございます。
北米でGenesis(メガドラ)とソニック君はブレイクしたように読んだ覚えがあったので、日本とは違って(失礼)、北米ではかなり有名かと思ってたのですが、ポケモンの知名度にはおよんでなかったんですね。
北斗の拳のキャラクターの遺伝子っていいですね。ちなみに、誰か聞いてもいいでしょうか。かなり気になってます。
>北米でGenesis(メガドラ)とソニック君はブレイクしたように読んだ覚えがあったので、日本とは違って(失礼)、北米ではかなり有名かと思ってたのですが、ポケモンの知名度にはおよんでなかったんですね。
ソニック君がブームだったのはいつごろなんでしょうかね?
90年初頭でしょうか?
ソニックヘッジホッグという遺伝子が発見されたのは1993年ですが当時は
ワタクシ、まだ日本でしたので北米での盛り上がり具合はよくわかりません。
このへんはワタクシが誤解しているかもしれません。
(ゲームに関しては全く無知なので。。すみません)
ただ、今のポケモンブームはすごいですね。老若男女、ポケモンを知らないヒトは
いないでしょう。
いやー、北斗の拳ネタ、食いついてくれるんではと
密かに期待してましたが、入れ食いです(笑)。
じらすわけでもないですが
まずはヒントを。
その遺伝子は胚の形態形成に関わっているのですが
それが正常に働かなくなると、その個体は左右差が逆転してしまうのです。
(今のところ、ハエ(!)でしか確かなことは分かっていないのですが
ヒトで例えるなら心臓が右にあるとか、そんなイメージを持っていただければけっこうです)
わかっちゃったかな。。。
わかりました!!!サウザーですね。
すっごい、そこまで意味を考えて名付けてあるとは…。感激しました!!
しかし、食いつくことを読まれていたとは不覚です(笑)
ソニック君は1993年頃にブームだったようです。昔読んだ本によると、SNES(スーファミ)と同じくらいGenesisがブレイクする起爆剤になったようです。
ちょこっと調べてみました。
ソニック、全米キャラクター人気度第3位獲得。
「Qスコア」(アメリカの子供人気調査)にてハリウッドスター、スーパースターに続いて人気度第3位を獲得。(from ソニックチャンネル)
http://sonic.sega.jp/chara/history/1993/index.html
英国の歴史的フィルムや番組が保存される国立保管所 「ナショナル・フィルム・アンド・テレビジョン・アーカイブ」に、テレビゲームのキャラクターとしては初めて保管された(from Wikipedia)
その他、1993年にはF1のウィリアムズチームとイギリスグランプリのスポンサードをしていて、ウィリアムズのマシンだったかヘルメットだったかには一勝するごとにソニックキャラのマークが貼られた。ライバルチームには敷かれたハリネズミのマークが貼られたたらしい、という話を聞きました。
でも、ポケモンは「老若男女知らない人はいない」くらいなんですねー。それはすごいなー。それを聞くと、さすがにおよんでない気がします。
当たりです!!
簡単すぎましたね。。。
(一部の)20〜30代のニホンジンならニヤリとできますが
外国人にはなんでこれがサウザーなのかさっぱりわからんでしょうね。
あと神話にでてくる神様の名前にひっかけて命名するパターンもありがちです。元々そちらの造形が深い西洋人ならともかく、学問的に興味深い遺伝子を見つけた後で、あわてて本屋にギリシャ神話集を書いに行くという、なんだか本末転倒なことも起きたりします。日本人なら古事記から引用してもいいのに。(そういうワタクシはまだ新規の遺伝子を発見したことないので、アレですけど)。
ワタクシの記憶が正しければ
こちらのブログは「民明書房大全」でググッた時に見つけました。
ある意味、偶然なのですがそれ以来のファンです。
なぜかこちらで紹介されるグッズはワタクシの琴線にふれるものが
多いです。これからもがんばってください。
どもう長々と意味ないコメントすみません。
M13さんの琴線にふれる記事を書けているようで嬉しいです。
民明書房のときのように会社に行ってれば、
もっと楽しい話題がたくさん出てきそうなので、
会社に行けなくて今ネタに困ってますw 早く回復しなくてはw
日本人ってそもそもあんまり神話とかに詳しくないような気がします。
古事記と言われて、日本人のはずの私もアマテラスオオミカミとスサノオノミコトとヤマタノオロチくらいしか出てきません…。
夫に話したら「仏教からとればよくない?毘沙門天とかの四天王とか、阿弥陀如来とか薬師如来とか」っていわれましたが、四天王はともかく(女神転生で知った)、如来に種類があるとは今初めて知りました…。
…日本人にとっての神話はゲームやアニメですよ、やっぱり!