DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

Posted by michy on 8月 2, 2006 in フィクション

「DEATH NOTE
アナザーノート
ロサンゼルスBB連続殺人事件」

Lファンとしてはずすわけにはいかないと思って、「つまんないかもなー」と思いながら買いました。思ったよりおもしろくてびっくりです。Lファンなら読んでいいのではないでしょうか。最後で「やられた」と思いました。
でも、ミステリ好きとしては、「ミステリとして」のこの本を褒める気にはなれません。ここまでミステリに対して「アンフェア」だという印象を持ったことは最近はないですねー。私自身、なんとなく解決が提示されればミステリの描写がフェアかどうかにはあまりこだわらないタイプだと思っていたのですが、描写矛盾がどうしても気になって、「ううーん」と思いながら読んでいました。しかし、そもそも「ミステリ」というジャンルを冠してるかどうかすら分からない本作ではそんなことは言うだけヤボなのかもしれません。ミステリ風ライトノベルなのかなー。あくまでLファン向けの本だなー、という印象です。作者があとがきでサブタイトルを「Lにメロメロ!」にしようかと思ったけど、現場の雰囲気が思ったより真面目だったのでやめました、と述べていましたが、私は「Lにメロメロ!」でよかったんじゃないかと思います。
物語は、ある人物の手記のはずのに、その人物が書いたかな、と思われることは少なくて、何故か南空ナオミ視点で話が進みます。しかも、いきなり手記を書いた人間が知らないはずの犯人視点も表れたりして、納得がいきません。手記というなら手記として一貫して欲しかったなー、と思いました。しかも最初にその人物が犯人視点で書くことを諦めているので、なおさら「何で南空ナオミ視点ならいいの?っていうか時々犯人視点があるのはなぜ?」という疑問がふつふつとわき上がります。しかも入れ替わりが急なことがあって、「え?いつ視点変更あったの?」と思ってしまいます。視点が統一されてない小説なんてキライだー!書いたかたが上手なのか、そんなに読みにくいわけではないのが救いです。
また、南空ナオミさんのキャラが私の原作のイメージと違います…。私としてはこうもっと知的で落ち着いた大人の女性のイメージなのですが、やたら心情描写の言葉が幼いし、まして心情描写とはいえLの言うことにツッコミをいれるなんて!!!!こんなの私の思う南空ナオミじゃない!!!私の南空ナオミはツンデレなんて言葉は知らない!また、男性が女性を書くがゆえにリアルにならない違和感、というのも感じた気がしました。「すべてがFになる」の西ノ園萌みたいな。でも、これは私のうがち過ぎで、ライトノベルって作者が女性でもそんなものかもしれません。
—以下ネタバレしないようには気をつけているつもりですが、ネタバレしちゃってるかもしれないのでご注意ください—
私がどーしても納得できなかったのが、本棚がギチギチに隙間なく詰まっている本棚から2冊のコミックス、あわせて376ページ分の本が本棚からなくなっていて、犯人が置いた本が同じ376ページだったことに、「読み通り」と書かれていることです。どうやらその犯人の置いた1冊と無くなったコミックス2冊は同じページ数だから同じ厚さをしている、と言いたかったように読めるのですが、本の厚さなんて紙の質によって違うことは当たり前だし、2冊から1冊ってカバーの厚さはどこに消えたんだって感じだし、どーしても納得できませんでした。
それから犯人がLのしぐさや好みや外見についてやたら詳しい(としか思えない)のも、かなりひっかかりました。文中の描写によれば、犯人は、Lに会いたいがためにこの事件を起こしたのかもしれない、と書かれています。そもそもこの事件が首尾よくいけばそれは不可能なんじゃ、とも思いましたが、それはさておき(そこまでいく前に看破されたかったのかもしれませんし)、つまり、Lに会ったことはない、ということになるわけで、何でそんなことに詳しいのか疑問です。偶然の一致説も取り得ますが、犯人がわざわざメイクをしたりしている描写があるため、それもどうかな、と思います。
—以下完全ネタバレです。読後にお読みください—


一番アンフェアだなー、と思ったのは、「あれこそ、Lが初めて竜崎と名乗った事件なのだから。」という文です。事件で一言もそんなこと名乗ってないじゃん…。メロが語りを終えて「そんなところで、ロサンゼルスBB連続殺人事件の顛末に関するこの記述もおしまいだ」と書いて、「この手記は、我らが南空ナオミの後日談を描写することによって、締めくくるとしよう。」の後日談に無理矢理出てくるだけで。「あれこそ、Lが初めて竜崎と名乗るに至った事件なのだから。」くらいに止めておかないと、いくら何でも叙述トリックとしてアンフェアすぎると思います。

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4 Comments

  • みゅ より:

    なんかうざい。
    喋り方とか。
    こんなとこけしたら?
    面白くないし。
    批判してるのか好きなのかわかんないし。

  • michy より:

    気分を悪くしたならその点については申し訳ないと思いますが、私は私の自己満足のために私の感想をブログにアップしたいだけなので、気に入らなければどうぞ目をとめないでください。お願いいたします。
    >>批判してるのか好きなのかわかんないし。
    すべての物事を二元論で割り切ろうとは思っていません。

  • とも より:

    こんにちわ。
    アナザーノート読み終わりました!
    僕も犯人があそこまでLにそっくりなのは納得できません。
    また、作中でLが私立探偵について報告を受けた時に
    「格好よかったですか?」と聞いた意図もわかりません。
    (最初読んだ時は竜崎=Lと勘違いしていたので違和感なかったのですが)
    ともあれ、なかなか楽しめた作品でした。

  • michy より:

    >>ともさん
    「格好よかったですか?」は確かに分かりませんね。後の沈黙もよく分かりません。深く考えずに読んで、読み直さなければよいんでしょうね。

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