「メドゥサ、鏡をごらん」井上夢人
本(特に小説)を一気に読むと、それに自分の感情や考え方を支配されて、その世界から抜け出せなくなる気分になることはありませんか?私は比較的感情移入するほうなのか、そういうことが多いです。だからか、本屋で「一冊だけ本を買う」という行為にとても抵抗感を覚えます。
「この本の読後感が思ったものじゃなかったらどうしよう。失敗したらどうしよう」と思ってしまいます。不思議と初めて読む小説の読後感を一気に払拭できるものって、同じく初めて読む小説以外にないんです。既読の小説や漫画を読み直してみたところで、もう筋を覚えてるから、なんだか予定調和の他人の世界をなぞっているだけの気がしてトリップできません。もちろん予定調和でも楽しめるときや、それがいいときもあるんですけれども。
そんなわけで、「失敗したときに読後感を払拭するための保険」の本を一緒にいくつか買うことになります。「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」は今までの経験上失敗する確率が高かったので、「単独で買うのはヤバすぎる!」と思ってこの本を一緒に買いました。井上夢人といえば、私が一時期夢中になっていた作家コンビ、岡嶋二人のうちの一人です。同じく岡嶋二人ファンの会社の先輩は「やっぱり岡嶋二人がいいよ」とはおっしゃってたのが少し気になりましたが、書店のポップによれば随一の傑作っぽいし、美容師さんも「井上夢人から読み始めたんですよ」と言ってたし、かなり期待していました。
「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」が前のエントリ通り、そこまでつまらなかったわけではないものの、ミステリとしては不満の残るつくりだったので、大期待して本書を読み始めました。
当初はとてもおもしろく、「うわあ、どうまとめるんだろう。ドキドキ。それにしても太文字読みにくいな」と思いながら読み進めました。パソコン通信やファイル復旧ソフトの描写はさすがと思いました。フロッピィってめちゃ懐かしいです。私も圧縮ファイルをフロッピィに保管してれば、せっかく書いたものをなくさずによかったですね^^;;今となっては何で読むかが問題ですが…。
読み終わって。…ミステリじゃなかったんですね。うわーん。あの謎とかこの謎とかどうやって解決されるんだろう、と思ってわくわくしてたのに、そのオチですか。いや、オチが悪いとは思いませんが、岡嶋二人の一人である以上、ある程度はミステリ、いやそうじゃなくてもそれなりの説明や身の毛もよだついわれがあると思って大期待してしまった、この私の喪失感をどうすれば…。全然、口直しにならなかったです。なんともいえない「ミステリミステリしたミステリを読みたい」ストレスが増してしまいました。
このうえは、一緒に「ちょっと社会勉強しよう」と思って買った「片想い」東野圭吾に望みをつなぐしかないかと思ったのですが、どちらかというとあんまりミステリっぽさを期待する作家さんではないし、粗筋もそんな雰囲気ではなかったので、気になってAmazonをみてみたらミステリとしての評価は微妙ですね。うーんうーんうーん。












井上夢人ですか。
michyさんはこちらをお読みになったことはございますか?
http://book.shinchosha.co.jp/99/
東野~は正直当たり外れが
京極に比べると大きいと思う。
(オンモラキ未読)
なので、本当に安定を求める作家は別に求めたほうがいいのでは?
ちなみにミステリーではありませんが、
私の安定作家は宮城谷昌光です。
>>モンコさん
全然しらなかったです。ご紹介ありがとうございます。
登場人物が99人って、読むのにどれくらいかかるか不安ですが、
誘拐モノもあるっぽいし、読んでみたいと思います。
ご紹介ありがとうございます!!
>>なぐらさん
安定作家という発想はなかったです。
いつも
おもしろそうな本を見つける
→作家買い
→手に入る作品を読み尽くすor砂をはくような作品に2、3作続けて出会う
→その作家に飽きる
を繰り返しているような気がします。運が悪いとしばらくジャンル毎飽きることもあります。運よく飽きない人はたいてい遅筆…。東野圭吾は今読み尽くし段階です。とりあえず昔の作品は私にはあわないので、手を出さないのが賢明という結論に至りそうです。
どうやったら安定作家が見つかるんですかね。
宮城谷昌光は初めて聞いたんですけど、おもしろそうですね。今度手に取ってみます。