少女漫画によくあるヒロインのことを思って別れる男の実在性

Posted by michy on 9月 6, 2006 in 漫画

漫画や小説を読んでて、ふと、男性作家の描く女性は現実味がないなあ、と思うことが多いことに気付きました。なんといったらいいか分からないのですが、その女性の友人関係の想像ができない感じなんです。「そこまでいったら、女性世界では普通にハブだよ…」と思うくらい異常に女の子っぽさが強かったり、逆にすごく男の子っぽくて女の子の理論を超越した行動をしていたり、あとは本当にお話を進めるコマっていう感じで都合の良い発言ばかりしてくれたり。逆に、女性作家の描く女性は、どれだけ現実離れした設定でも、どこか女性っぽいところというか女性の業を感じさせるところがある気がします。
そんなことを考えていたら、ふと「女性作家の書く男性も、相当、現実味がないのでは?」と思いました。なかでも、「リアルでそんな話聞いたことがない」と思ったのが、少女漫画にありがちな、ヒロインにべた惚れではあるものの、ヒロインの好きな人ではない当て馬的役割の男の子が、ヒロインとつき合うとか、婚約するとか、結婚するとか、ヒロインの好きな相手がヒロインのことを好きじゃないと考えた(当然のごとく誤解)ヒロインをうまくなぐさめててなんとなくつき合ってる感じとかにある状態で、どうやらヒロインは好きな人と両思いであることが分かってしまってものの、「別れるなんてあの人に悪くてとても出来ない」と悩んでいるときに、「俺といるとお前が幸せそうにみえない」とか、とにかくヒロインのためにとか言って、ヒロインと別れる決断をする男が本当に存在するのか、ということです。
パッと思い出す具体例としては、間違ってるかもしれないですが、多田かおる「愛してナイト」(ギター長髪関西弁のお兄さんと一瞬つき合ってた気がする)、吉住渉「ハンサムな彼女」(関西弁の転校生。つき合ってなかったかな〜。でも、返却台詞みたいなのを言ってたのはとても印象に残っている)、大和和紀「はいからさんが通る」(少尉がいなくなった後に出現した長髪の編集長。婚約してた気がする)あたりです。最近のものでは少女漫画はロクに読まないので、コーラス連載作品になってしまいますが、一条ゆかりの「恋のめまい愛の傷」のエリート銀行マンのお兄さんが、いさぎよくはないものの、そんな感じでした。
なんとなく「愛する人の幸せのために身をひく」って女性的心理な気がするんです。一度も手に入れないならともかく、一度手に入れたものを、いくら好きな相手の幸せのためとはいえ自分から手放すものかな。
夫に聞いてみたら、「そういう人もいるかもね」と言われました。女友達に「そういう具体例知ってる?」と聞いたら、「知らない。逆なら知ってるよ。つき合ってるときはいつでも別れるって言っといて、いざ彼女が別れたいって言ったら勝手に作った合鍵を使って彼女の部屋で自殺未遂をした人。裁判するとか言ってたよ」と言われました。誰が何に対してどういう訴えを提起したのかすら知りたくもないホラーです。

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2 Comments

  • 匿名 より:

    どうなんでしょう。
    一緒にいる当の相手の心が自分の許にないというのを終始思い知らされることを幸せと思うか否かの問題なのでは?
    それに、相手の心の中にしかいない人間を相手に競争するのはとても疲れるでしょう、絶対勝てないし。

  • michy より:

    うーん、そもそも「つき合う」というような状況に至ってる以上、不快感はもってないわけだし、「風と共に去りぬ」のスカーレットとレットのようにずっとつき合っていればそのうち、と私は思うんですが、「今後もこの状況が続くのか」って思っちゃうのかなー。
    他のコメントしていただいたエントリも読んで、なんとなく、それまでの言動やらなんやらと別れ台詞の整合性とかも問題なのかと思いました。
    「リアル女性でもそんな人聞いたことない」と言われて、「確かにそうだ!」と思って目から鱗が落ちました。

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