2006年11月22日
FPS「レジスタンス」をやって感じた、日本のゲームの「見立て」の美学
PS3と一緒に「レジスタンス」を買いました。ラチェット&クランクで有名な米国インソムニアク社のFPSです。夫婦ともにFPSは好きなジャンルではなく、ほとんどやったことがないのですが、「ローンチで一本だけってあり得ないし、テクノロジーの素晴らしさを堪能するためにということで、消去法でいくとコレしか残らないよなー」ということで購入しました。
…よくできてます。
映像は1950年代あたりのイギリスが舞台ということで、退廃的で美しい、いい感じが出ていると思います。教会のポリゴンなんてしびれてしまいました。ただ、制作がアメリカなので、英語があんまりイギリス英語じゃないっぽいのが悲しいです。夫は「ビリヤード台がスヌーカーだ!さすが舞台がイギリス」と感動していました。ポケットインはしないものの、ビリヤードの球は打てるし、きちんと物理演算してるっぽく、それが他の球に当たって「カキーン」って音が鳴ったりします。
そして、スゴイのが敵が本当に敵っぽいというか、「考えてる」っぽいんです。本当にゲリラ戦争やってる感じです。「それ、絶対に特攻だろう!」とか「こっちが隠れてるからって手榴弾投げるな」とか「援護射撃はナシだろ!」と言いながら、夫婦して悲鳴をあげて楽しんでおります。きちんと、最小単位がリーダー+7〜6人っぽいのも怖いです。こっちを見つけると、集団でやってくるのもどうにかして欲しいです。打たれたらふらふらって倒れながらも、こっちをうつのもどうにかしてください。死ぬ前に発射したタマは死ぬと同時に消えてくれていいです。いかにも地雷っぽい敵もどうにかして欲しいです。「地雷」って名前はつけてないけど、あれは絶対に地雷だと思います。
何度「紳士的に戦おうよ」とか「武士道の精神を大事にしようよ」と言ってしまったことでしょうか。夫は「誰だよ。FPSなんてゲームを考えたヤツは」と言いながら、楽しそうにやっています。「DOOM」を作った人じゃないかと妻は思ってます。
基本的に、「いつ敵におそわれるか」とビクビクしながら行動しているので、味方がやってきてもビクッとしてしまいます。「いきなりやってくると怖いだろう!合い言葉を言え!」と思わず叫んでしまいました。ちゃんと「プライベートライアン」でも言ってたじゃん。敵より先に敵を見つけないと、銃のめったうちをくらってしまうので、「これはHDじゃないとやっちゃダメだろう」と夫と語っています。SDでプレイできる人が信じられません。
そんなすっごいリアルなゲームをやって感じました。
「私はメタルギアソリッドの敵兵の『見えてるのにやって来ない敵』ってやつがゲームっぽくていいよ」
いや、本当にアレは「見立て」の美学なんだと思いました。
そもそも、グランツーリスモなどの一部の「リアル」であることを追求したゲームを除いて、ゲームのおもしろさって将棋や囲碁なんかに通じる「見立て」の美学にある気がしていたのですが、海外でのFPSのはやり方と日本でのFPSのイマイチの人気のなさをみてもテレビゲームにそんなことを考えるのは日本人的なのでしょうか。
対戦格闘で、日本ではまだまだスト2やヴァンパイヤハンターなどの2Dにも需要があったのに、海外はヴァーチャや鉄拳などの3Dに移行していたっていうのも、なんとなく徹底的なリアルさを求める西欧と「見立て」に美学を求める日本人という図式があてはまるのかなー、と思いました。スト2って武士道だと思うんです。
投稿者 michy : 2006年11月22日 21:12 :
ゲーム
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