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2006年12月27日

「ハウルの動く城」 ブックマークに追加する

「ハウルの動く城」

いつも借りようとしては「なんか見る気分じゃないんだよねー」と思って敬遠していたハウルですが、TSUTAYA DISCASで登録してみたら強制的に届きました。TSUTAYA DISCASの「強制的に届いて返送するまで次を送らない」というシステムは、私たちのような夫婦にとっては福音です。もっとも最近は他にも登録してるのにプロフェッショナル仕事の流儀ばっかり届いて「嬉しいが…」と思ってます。

見る前に夫に「粗筋を全然知らないんだけど、どういう話?」と言われました。もう映画は始まりそうです。こういうときに長い話をして私は怒られる傾向があります。(この点については学習した)短く適確に分かりやすく表現しなくては!

「えっとね、お婆さんが娘になって青年が出てくる話」(実際は娘がお婆さんになります)
夫「…どこが粗筋なの?」
私「え、どこが粗筋じゃないの?スッパリキッパリ完結に事実だけを述べてるじゃん」
夫「君の話にはエッセンスがない」
私「えー!エッセンスだらけじゃん」
夫「うーん、なんていうかなー」

結局映画が始まってしまって答えが聞けなかったのですが、夫には「君のプロットはプロットじゃない」と言われたりします。しかし、彼が「粗筋」や「プロット」というものと自分が作るものの差異が分かりません。きっと、ものの見方が違うからそうなるんだろうなあ、とは思うんだけど、どう説明すれば夫の納得がいく説明になるのかがよく分かりません…。

お話は私風に適当に要約すると、「千と千尋の神隠し」の主人公を魔法でお婆さんにしてみて、相手役のハクをおもしろ魔法使いお兄さんにして恋愛風味を大胆にし、家族と戦争風味を加味してみた、という感じです。

魔法使いのお兄さんは声優が木村拓哉だし、カッコつけお兄さんかな、と思っていたら、実はおもしろお兄さんでびっくりしました。私としては及川光博にやって欲しかったです。

お話はいろいろ考えさせられるし、たくさんの題材を意欲的に取り込んでいて、とてもおもしろいなあ、と思いました。ただ、ラストが安直だなー、と思ったのとアニメーションとしてはどうなんだろう、と思いました。

例えば、ハウルのお城の入り口は私の目にも夫の目にも、外開きに見えて、思わず二人して「よかった。うち開きで」と言ってしまいました。あの外観でうち開きだとは思わないと思います。

また、導入から旅に至る過程や、旅についてどう考えているのかが、かなり唐突に感じられました。主人公が何を思って何をしているのかよく分からなかったので、「計画性を持とうよ!」と思ったりしました。ここらへんは原作を読むと違うのかな、と思いました。

唐突という意味では恋愛も唐突で、「で、どこを好きになったの?何で好きなの?」とちょっと動機を聞きたくなりました。お互いにそれなりの覚悟をもって思い合っているように見えるのですが、それにしては何をどう感じてその感情が生じたのか理由がありません。想像はできるのですが、それは映画表現として表情を工夫するとかでもう少し明示して欲しかったです。

呪いや契約についての描写はあんまり明示しないほうがステキかなー、と思ったので、アレでいいのかなー、と思います。私にはよく分からない魔法なんかもありますが、魔法なんだし、きっとわけがわからなくていいのでしょう。

果てしなくどうでもいいこととしては、キザなお兄さんならスカートの女の子に空中を歩かせるなんてしちゃダメじゃん、それじゃ下からパンツ見えるよ!、ガラスの床にありがちな罠だよ、と思いました。

名作の漫画版「風の谷のナウシカ」では明示されてなかったように思う「生きる理由」(「戦う理由」?)がこの映画にはあって、それがとても身近な愛とか家族とかそういうものなのはとてもいいなあ、と思いました。

身近なので誰でも手に届くものともいえ、そうはいいつつ『当たり前のことが一番難しい』by杉野秀実@プロフェッショナル仕事の流儀のだなあ、と思います。

投稿者 michy : 2006年12月27日 17:44 : 映画 |    

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