夫の電子辞書選び
私はかなり昔に広辞苑と英和と和英がお値段のわりには充実し、英英に英語のシソーラスもついた電子辞書を購入しました。夫は辞書にはとてもこだわりがあって「電子辞書が欲しい」というものの、なかなか目当ての電子辞書が見つかりません。
ある日も電気屋の店頭で探していました。
夫「英語がジーニアスなのが嫌だなあ。うを!日本語シソーラスに明鏡に広辞苑だよ!素晴らしい!なんだよ、漢字辞典がJIS第二水準までかよ。分かってないなあ」
私「これどう?漢字が第四水準まであるらしいよ。日本語シソーラスとかはないけど、英語もリーダーズだし、オックスフォードの英英やコロケーションもあるよ(wordtank G55)」
夫「おお、なるほど。うーむ」
私「私はこれの英語高機能版(wordtankG70)が欲しいんだけどねー。いや、もうオックスフォードの英英とシーソラスが、それぞれ米語と英語で別々にあるっていうのがしびれるよねー。まったく活用できるアテはないんだけどね」
夫「僕は使わなそうだなあ。さっきのG55がいいなあ。あれにしようかなあ。あれ?G55は故事成語や四字熟語辞典がないよ。四字熟語は重要だよ」
私「確かに四字熟語ひけないって辛いなあ。他の探そうか」
探しまわる。
私「あ、これ(XD-GT6800)日本語充実って書いてあるよ。広辞苑、明鏡、古語辞典、故事ことわざ、四字熟語に日本語大シソーラスがついてるよ。これじゃん!英語はジーニアスだけど」
夫「おお、すごいじゃん。これだよ、これ。ロングマンのアクティベータもある。オモシロイよ、あれは」
私「マイペディアだけじゃなくてブリタニカに日本史辞典も世界史辞典もついてるよ。いいなぁ、いいなぁ」
夫「…これ漢字がJIS第二水準までだよ。ダメだよ」
私「えーー!!ここまで充実しているので、そこでーー!!」
夫「分かってない!第二水準までの漢字辞典なんて!!」
店員「あのー、何かお探しでしょうか?」
夫「あのね、漢字がJIS第四水準まで入ってるのを探してるんですけど、なかなかなくて」
店員「第四水準?つ、使われますか?」
夫「欲しいですねー」
店員「あの、失礼ですが、ご職業は?」
夫「いや、あの普通のサラリーマンなんですけど、デスクに漢字辞典置いてよくみてるんです」
店員「そうですか。第四水準は今はこちらのタイプだけですね」
夫「この明鏡や日本語大シソーラス、ブリタニカが入ってるのが気に入ったんですけど」
店員「それは待っていただければ一ヶ月くらいで第四水準まで入った新製品(XD-GW6800)が出ます。今すぐということでないなら、そちらがいいかと思うんですが」
夫「それを待ちます!」
夫の長年探し求めた電子辞書に出会えた瞬間でした。
数ヶ月後、夫は念願のXD-GW6800を買いました。英語系がジーニアスというのはしぶしぶ納得したようです。別売りにも対応しているので、あまり気になれば別売りリーダーズを買えばいいと思います。
私もとてもうらやましく、夫婦で「いいなあ。いいなあ。何かひいて〜。世界史辞典でネフェルティティは?ない?じゃあイクナートン。それそれアメンホテプ4世!」「…響きもキミの盛り上がり方もオタクっぽいから却下」と楽しんでいました。
何日か夫が職場に通った後、ふと聞いてみました。
私「ねえねえ、電子辞書自慢した?」
夫「自慢した」
私「反応はどうだった?」
夫「イマイチ。だってさ、広辞苑、逆引き広辞苑、明鏡、古語辞典、第四水準までの漢字源、日本語シソーラス、ブリタニカって言って『おお、すごい』っていう人いないよ。『またマニアックなこと言ってる』って感じだよ」
私「ええ!!そうなの?世界史辞典も日本史辞典もダメなの?故事ことわざに四字熟語があっても?」
夫「うん。やっぱり僕たちは変だよ」
私「ガーン!」
私はすっごいうらやましくって私も欲しくなってしまったのですが…。あれ?











お客様の要望を聞いて、すぐさま
> 店員「それは待っていただければ一ヶ月くらいで第四水準まで入った新製品(XD-GW6800)が出ます。今すぐということでないなら、そちらがいいかと思うんですが」
と返せる店員にうっとり。店員かくあるべし
電子辞書
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