聞きたくないチームラジオは実は暗号説
F1をみていると、ときどきチームラジオという名の、ピットとドライバーの間の無線が流れてきます。
ほぼ100%英語です。この間に夫に話しかけると、家から出されそうになります。
このチームラジオにもチーム特性が表れている気がします。マクラーレンは雑音の混じっていないキレイな英語でどこよりも早く何事も淡々と解説してくれます。
例えば、クビサというドライバーがカナダGPで大事故を起こしたにもかかわらず無事でした。この無事は現在法王ベネディクト16世が、前法王であるところのヨパネ・パウロ二世をいち早く聖人に列するための奇跡として調査中(聖人になるためには文書化された奇跡がいくつか必要なようです)です。この無事を、私の知る限り日本のテレビにいち早く教えてくれたのもマクラーレンのドライバーが優勝したために流れた、マクラーレンのチームラジオでした。淡々とした「優勝おめでとう。2位は誰々、3位は誰々、4位は誰々…」という「アナウンサーいらんやん」といつも突っ込みたくなる奇麗なアナウンスの後に、「クビサは無事だそうだ」というようなことを告げていて、「確かにドライバーとしては自分が優勝してもレース中に大事故があったらそこが気になるよね〜。チームラジオの鏡だ」と思いました。
なお、ネットで読んだクビサがバチカンに召還されるかというニュースを夫に話したら「またまた、そんなネタを」と言われましたがリンク先にもあるようにマジな話です。ファティマの丘のルルドの岩屋のように、クビサのヘルメットが歌い継がれる日が来るのかもしれません。
また、あるチームは熱くドライバーに「前のドライバーをとにかく抜け」というようなことを言っていて、「そりゃドライバーだって抜きたいと思うよ…。こんなこと言われてやる気出るのかなー」と心配になってみたり、また別のチームがドライバーに「前のドライバーより2mお前はミスをしたよ」と淡々とした声で言っているチームラジオを聞いてしまい、「え?今、速度約200km/hとかでレースしてんだよね?メートル?いったいコンマ何秒のハナシをしてるの?」とびっくりしたこともありました。
そんなF1のチームラジオですが、私と夫が「一番言われたくないチームラジオのワード」としてナンバー1に掲げているのが、主に下位のチームでよく聞かれる、ドライバーが「なんか○○の調子が悪いんだけど」とピットに無線したときの一言です。
「OK.Understood.Keep pushing」
「やる気ねえなあ。本当に確認してんの?」とテレビみてるこっちまで思うような調子で言ってくれます。そして、案の定、数週あとにトラブルが発生したりします。
派生バージョンとしては、
「OK.OK.OK.Understood.Understood」
私がドライバーなら心の底で「分かったって繰り返せばいいってもんちゃうねん!」と叫んでいると思います。
他にも、
「OK.Take him」
私がドライバーなら「トラブルがあるから困ってるって言ってんのに、さらっと流して『抜け』って、ほんまに話、聞いてたんか!?ああ!?なにをいうてんねん!」と首根っこをつかまえに行きたくなります。
このチームラジオを聞くと「頑張ってる人に声をかけるのは気をつけよう」と身にしみます。F1ゲームで「不具合を報告する」ボタンがあって、このチームラジオが流れて来たら、液晶にコントローラが投げつけていそうです。
でも、あんまり聞き過ぎたので、「は!実はこの種のチームラジオはモールス信号のような暗号で『OK』っていう回数や、『Keep pushing』っていうか、『Take him』っていうかによって伝えられるメッセージが変わってくるのでは!?」と思うようになってきました。
…誰か検証してみた人or事情通の人いませんか?もしくは私にアイディア料を払ってライセンスを受けませんか?










