「投資される女 消費される女」酒井光雄

Posted by michy on 10月 9, 2007 in ノンフィクション

「投資される女 消費される女」
酒井 光雄

「この人と結婚していいの? 」
石井 希尚

タイトルは刺激的ですが、内容はステキな本でした。抽象論としてはよくある内容だと思うのですが、キレイな文章で、具体例や著者の解釈を述べつつ書いてあるのがためになって印象的です。著者が男性というのも良かったです。それ以外を否定したいわけではないので、こういう生き方をなんと例えればいいのかよく分かりませんが、俗にいう「心豊かに」生きたいなあ、と思う女性だけでなく男性にもオススメの本です。
なんとなく、こういう「ステキな人(女性)になるために」系の本って、女性が書いたものより男性が書いたもののほうがためになってオモシロイ気がします。「この人と結婚していいの? 」の著者も男性だったし。女性の視点なら女友達と話をして得られるから読むまでもないのか、「ただの自分の自慢話じゃん」っと嫉妬心が出てしまうからなのか、何でなんでしょう。
本書では、男性から時間や知恵、手間、そして時にお金をかけられ、誰よりも大切にされる女性を「投資される女性」とし、男性が時間やお金、工夫や手間をかけることを惜しみ男性の都合のいいように付き合う女性を「消費される女性」としています。また、結婚しているかしていないか、というのは関係ない、というスタンスです。(つまり、結婚しているからといって投資されているとは限らないし、仮に現在投資されているかといって将来そうであるとも限らない)
そして、投資されるとはどういうことか、投資をするようになる男性を見つけるにはどうすればいいか、投資してもらうキッカケは何か、投資される女性になるためにはどうすればいいか、などなどのことが書いてあります。セオリーなどは書いてあるものの、全体としてテクニック紹介の類いの本ではないので、読んでも実践がそれほど簡単ではないのが難点といえば難点ですが、ステキになろうと思ったときに安易なやり方などあるわけもないと思うので、当たり前と言えば当たり前だと思います。その過程で、ステキなホテル、ステキな本屋、ステキなワイン屋さん、ステキな美術館の紹介もあって「行ってみよう」という気になりました。
個人的には、「甘える」と「媚びる」は違うという指摘が素敵だなと思いました。この指摘だけに留まらず本書の指摘は、異性間だけではなく、仕事上でも有用なのじゃないかなー、と思いました。もちろん限度はあるのですが、部下に媚びるじゃなくて甘えられる上司ってステキだな、と思うし、先輩としては後輩に甘えてもらうと素直に嬉しいです。そして、他人に甘えるというのは簡単なことではなく、「自分の責任で他人に甘える」というのは覚悟が必要だな、と思います。
そして、多少、上記に通じるところがありますが、投資にしても「十分なリターンのない可能性はもちろんあって、その覚悟はある」というのが重要なんだろうなあ、と思うので、「この相手なら投資が失敗しない自信がある。もちろん、失敗しても選んだ自分の責任だから仕方が無い」とまで思ってもらえるのが重要なんだろうなあ、と思いました。
そして、以下の文書はさらっと書いてあって、「ゴメンナサイ。ゴメンナサイ」と思いました。

投資される女性ならきっと料理を作るのが上手なはずです。

わーん。買ったままになってる料理の本を読みます…。精進します。

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4 Comments

  • riot より:

    話は微妙にというか相当違いますが最近あった話。
    知人の女性がマンションを買おうとしているんです、独身女のマンション。正直ヤバイにおいがします。彼女は男のにおいの全くしない女性。
    何のきっかけか忘れたけど、彼女が男をゲットするための一つの方策として
    「料理くらいできるようになったらどうよ」
    と言ったら、割と怒った口調で
    「別にいいもん。料理できる男を捕まえるから」
    と言うわけですよ。もしかしたら「女は料理をすべきだ」というプラグマティック
    な事を言ったと思われたらしい。フェミっぽい人だから、余計に癪に障ったらしい。その場ではごちゃごちゃ説明しなかったけど、私が言いたかったのはそういう意味ではなかったのよね。
    「女は男のために料理をすべきだ」なんて女性のあり方とかべき論ではなくて、現実に「手料理の上手な女が好きな男が多い」という現実は受け入れなきゃいかんと思うのです。これを変えるのは一人の力じゃ無理でしょうから。逆に言うと、「料理が上手」ということは男にとっての自分のバリューを上げる一つの手段になりえるわけで。要するに男を欲しい女が男に対して自分を売り込む、つまり言ってしまえばマーケティングの一手法として「料理でもやったらどうなのよ」と言ったのですよね。
    ありのままの自分を受け入れろ、って結構傲慢なこと思うのです。やりすぎてもダメだけど、相手に自分のことを好きになってもらうために、背伸びしたり、自分を変えようと努力することは、私は崇高な事だと思う。みんなそうやって自分の嫌なところを直そうとしたり、より魅力的になっていく。だから、むしろ向こうから帰ってきた「料理出来る男を捕まえるもん」という開き直りに近い決意では男は無理だろうなあ、と思ってしまった。

  • michy より:

    私も相手なり社会をみて、それを自分にフィードバックするという態度は、とっても好きです。むしろ、何でそうしないのかが理解できなかったり…。
    ただ、女性の場合、その手の会話が愚痴だったりただのおしゃべりだったりすることが多く、アドバイスなど求めているようにみえて、「それは大変だね」「僕もそうだよ」「知人に同じような女性がいて大変そうだと思ったよ」という共感系のコメントだけ求めている場合がある気がします。
    あと、私は昔は「何度もチャレンジしたけどダメだったこと」を「○○したらどう?」って言われると腹がたって同じような返答をしていたかも、と思ったりします。この場合は「やってみたんだけど、これこれこういう理由でできない。何かいいアイディアある?」というような応答がいいのかな、と考えてみたりします。
    そして、マンションだけなら少し昔の出版ですが、こういう本もあったりします。
    「元気になる!幸せマンション購入術」小島 ひろ美
    http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4776200953%26tag=mmspg-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4776200953%253FSubscriptionId=02ZH6J1W0649DTNS6002
    「マンションを買った途端、彼氏が出来たり結婚する女性が多い」という通説とは違った観点から書かれてて、マンションを買うと結婚や彼氏や、そうでなくとも幸せがついてくる、さあマンションを買おう!という感じの本です。マンションを売る側が書いてるので眉唾なところもありますが、「二人でも住める部屋を買う」「結婚したいような男性には貯金がないことが多い」などうなずける部分もあったりします。
    えーと、今の賃貸の設備が悪い(勝手な仮説)けど、マンションを買って設備が良くなったら料理をする気になって、という説はどうですかね〜。

  • 酒井光雄 より:

    「投資される女 消費される女」の著者の酒井光雄です。
    私の書籍をブログでご紹介戴き、ありがとうございます。的確なコメントに、著者としてとても嬉しく思いました。どんな書評にも優るご指摘だと感銘しました。
    さて「投資される女性は料理が上手」の記述ですが、女性だから料理するなどと決めつける古い女性観ではなく、「投資する男性と投資される女性なら、どちらも必ず料理には関心がある」という意味です。
    購入さてれいた料理の本を、何だか無理に思い出させてしまい、ごめんなさい。
    私の書籍をご紹介戴いたささやかな御礼に、私が執筆した書籍の中からお好きなな書籍にお名前をサインしてお贈りしたく思います。私の会社のHPにあるメールアドレスに、お届け先をお知らせ戴ければ幸いです。
    しばらくは本業のテーマ中心で、女性向けの書籍を書く予定はありませんが、そうなった折には、是非ご意見を伺い、書籍の内容に盛り込みたく思います。

  • michy より:

    こちらこそコメントありがとうございます。料理の件は、オチということで気になさらないでください。いい刺激になっています。書籍の件、とても嬉しいです。さっそく吟味してメールさせていただきます。

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