FAXが壊れたので買い替えに行ったら、実に我が家向きのFAXが売っていた
ある日、気がついたらFAXに電源が入ってませんでした。プープーという音も鳴りません。当然、電話もかけれません。
あれ?何も触ってないのに?どうして?
頭がハテナで一杯になりながら電源コードをたどりますが、ちゃんと繋がってます。
もしかして、電池切れ?確か、このFAXは停電のときだかに備えて電池をいれる必要のある機種でした。電源が繋がってても電池切れで動かなくなるなんて納得がいかないけど、そんな可能性があるのかもしれないのかもしれない。FAXが壊れたなんて信じるよりは電池切れだと信じたい。
かすかな希望を胸に電池を替えましたが、電池代を無駄にしただけに終わりました。どうやらFAXは本格的に壊れたようです。ひ弱すぎるよ!、と文句をいいそうになったのですが、よく考えたら、ナンバーディスプレイもついていない十数年ものの機種でした。お疲れさまです。寿命ですね。
しかし、その十数年ものの機種でまったく満足だった、ロクに機能など使っていないFAXです。高いお金を出して買い替える気にはあまりなれません。かといって、置き場はリビングのよく見える場所、ダサダサなデザインのものを置くのもイヤです。前のFAXはPanasonicのおたっくすで名前はアレですが、デザインも機能もそれなりで満足していたのです。
何で壊れるかなー。
まったく購入には消極的です。しかし、FAXは受信も送信もそこそこすることがあるものなので、まさか買わないというわけにはいきません。こんなに乗り気じゃない家電の買い物は久しぶりです。夫が一生懸命下調べをしてくれていますが、その画面を覗き込むことすら億劫です。ふー。
結局、ネットだけではいまいち分からないので、店頭に出向くことにしました。そして、電気屋の、FAXコーナーについた途端、私の目に、それは飛び込んできました。
「世界初!FAX受信機能搭載。大画面液晶で内容を確認できる おたっくすジュニア」
世界初!?なんだか「買え」って言われてるような気がするんだけど、どういうこと!?
どうやらソレはFAXの受信だけが出来る電話機で、受信したFAXはディスプレイで見れるうえに、SDメモリカードに保存出来てPCで見れたりするようです。あの面倒なFAXの紙が必要ありません。あまつさえ、留守録や電話帳もPCで編集出来るとかなんとか。
紙を使わないので、デザインもスッキリとまとまってます。
これを買わずしてなにを買う!これぞ、私の思い描いていた製品です。
昔から「PCでFAXを受信できるパソコンソフト」や、「受信したFAXを画面で確認して必要なものをプリント出来るFAX」はあったように思います。しかし、前者は「パソコンを常時つけておくの?電気代でFAX買えそう…。そして、パソコンまで電話線をひっぱるなんて考えるだけで面倒」と我が家には向いてなさそうだし、後者も「迷惑FAXなるものがほとんど届かない我が家で何の意味が…」と我が家に向いてなさそうだと思っていたのです。
しかし、この受信だけ出来るFAXはディスプレイで受信したFAXを表示すればいいだけであるがゆえに場所をとりません。あのFAXの横長感がないのです。これなら、NAS、無線LAN、ADSLモデム、ウェブカムと電子機器がひしめきあっている、我が家の備え付けの電話機置きが少しだけスッキリしそうです。
問題は送信ですが、我が家のmacには標準でモデムとFAX送信機能がついていたように思います。FAXを送るときだけ、「複合プリンタとかいうもの」で手に入れた複合機でスキャンしてPDFにし、おもむろに電話線を繋いでFAXを送ればいいのです。購入するときは散々反対したけど、こうして購入から三年ほど経っても支障なく使えるということは、きっとあの複合プリンタは良い買い物だったんでしょう。
この世界初の電話を買うしかない!と夫婦で俄然盛り上がりましたが、他の安々なFAXに比べると少しだけお値段がお高めです。さすがのおたっくすブランドなのか、ライバルがいないのか、まだ出て半年くらいだったからなのか。ここは普段なら、「多少の値段でデザインと機能が買えるならそれでいいじゃない。そもそも良いデザインや良い機能には、それなりのお金を払うべきなのよ」と考え込む余地のないところです。しかしながら、さすがに家電に散在の限りを尽くしているような私たちといえども別に低機能の今までのものでよかった種類のものに、それなりのお金を払うとなると躊躇します。
冷静になるために、周辺の商品を見て回ることにしました。
我が家のFAXは感熱紙タイプなのですが、どうやら現在は普通紙タイプが主流なようです。普通紙タイプは、その昔にワープロで見かけたインクリボンを使うようです。懐かしい。インクリボンといえば、どう考えても使われていない面積のほうが広いからってよく再利用してたなあ。あれは結構環境に厳しいよね。
…うん?つまり、普通紙タイプを買ったら、そのうちインクリボンの代金であの世界初のFAXが買えるようになるかもしれないってこと!?そうでなくとも、いちいちインクリボンを交換する作業や予備を準備しておく作業がいるってこと!?そのうえ、エコエコ叫んでる時代に、インクを使い捨てするってこと!?それは何か私の生活様式や主義主張にあってません。
そして、感熱紙タイプも少しだけあったのですが、どうしてもデザインが私の琴線に触れないうえにサイズが大きいです。そのうえ、値段が劇的に下がるわけではありません。むー。
微妙に、大きな罠にハマってる気がし、新PSPが出た途端に買えとばかりに古いPSPが壊れた出来事が脳裏をよぎりましたが、「そうやって踊らされるのもまた一興」と一見含蓄がありそうでまったくないことを思って、購入することにしました。
…後悔はしてません。幸せです。











