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「石の花」全5巻 坂口尚



評価:5/5(素晴らしい)

ある日、夫が買って来た本。「オススメだよ」と言われながらも読まずにいたら、スゴ本の人が絶賛していた。
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる :「石の花」はスゴ本

そこで私は重い腰をあげて読み始めました。漫画文庫の全5巻中2巻あたりでテーマの重さに挫折し、以後は流し読みです。ただ、そんな流し読みをしただけでも魅力の片鱗は感じられました。なので、最後まできちんと読んだわけではないですが、メモを書いておきます。

舞台は第二次大戦中の、7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字といわれるユーゴスラビアです。いろいろなものが入り組んで戦場になっていて、そこに多数のテーマが盛り込まれています。

出だしは明るく始まるのですが、それから一転、延々と戦時下の描写が続くことになります。平和な時代に育った私には、どれも興味深く、そして辛いエピソードばかりだったのですが、中でも私が一番読み進められなかったのは、ナチの収容所でのひどい扱いではなく、ゲリラ間の内紛や主義主張のぶつかりあいの描写でした。

自分の、そして人間の弱さを常につきつけられるているようで、途中で向かい合うことを一旦放棄してしまいました。

ラストの主人公の台詞はとても好きです。私はこの主人公の台詞に「ヤサシイワタシ」ひぐちアサのラストを思い出しました。

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