「「気と経絡」癒しの指圧法」」「気の経絡指圧法・安らぎのツボ 実技篇」遠藤 喨及
評価:4/5(オススメ!)
経絡治療が神秘的に思えて来て、理屈好きの私はその理論を知りたいと思って購入しました。読むのには2、3日かかったかもです。「理屈っぽく経絡治療を理解する」という目的にはあまり叶いませんでしたが、それ以外のところに実に興味深いところがいっぱいある本でした。
なかでも、著者が欧米人に英語で指圧を教えていたときの経験がおもしろかったです。茶道、華道などの「道」の概念がない、何でも個人に帰着している、という。「気」の概念がないのもしかり。でもだからこそ、その概念に気付いたときには夢中になってやるそうです。
本書は著者がどんな風に指圧方法を試行錯誤してきたか、という物語なのですが、その試行錯誤も、試行錯誤の結果、いきついた先もおもしろいです。
超特穴への指圧は自分と夫には効果があるみたいだから満足だし、著者が発見した「邪気」の中にあるものやこれから陰の時代というのはストンと心に落ちたし(嘘や方便かもしれなくても自分を救ってくれる思想なら私は満足)、「気」が見えるというのはただ原始感覚であることだけでそれで悟りがあるわけではないということ、しかし、適切な治療のためには、ただただ相手のことを想うことをが必要であることは、自分が治療を受ける上でも心に留めたいなあ、と想いました。
…少なくとも、治療者にどれだけの負担を強いているのか、という意味で。
そして、写真付きの指圧の仕方とポーズの図解は実に良さそうでした。いや、見てるだけで「この指圧気持ちよさそー。やってみたい」となる、という。ツボの本はこういうこと大事だな、と思います。
どうでもいいけど、超脈はヨガのポーズと関係ありそうだなー、と思いました。自分で超脈を使うのがヨガじゃないのかなー。
以下の文書が心に残りました。
「ところがある日、この問題についての最初のハードルを、思いがけず越えることができた。ある人から、かつて増永静人師が(中略)という証を出したことがある」との話をまた聞きしたことがきっかけで、どうしても証のとれない患者に対し、試しに任脈の治療をしてみたのだ。そうしたら症状がとれたのである! この時も驚いた。やはり、もつべきものは師匠である」 p158
私は入門しては脱落してばっかりで、きちんとした弟子になりたいものです。






